2007年 今週の意見 9月

今週の意見(541)

自作パソコンにする意味

パソコンなるものはをはじめたて買ったのは、1979年のこと、でNECのPC
8001というものでした。今のパソコンのようなハードもソフトも超高機能のも
のでなく、自分でBASICなるプログラムを作成して、はじめてやりたいことが
できるというものでした。メインメモリーはたしか16K、それをたしか32Kに
増設して18万円くらいだったと記憶しています。秋葉原のパソコンショップでわ
くわくした気持ちで買ってきたのです。私がパソコンなるものにのめりこんだのは
それ以来のこと。仕事にも趣味にも活用してきました。

BASICの時代からOSがMS−DOSとなり、そしてWindowsになった
のは1995年のこと、それでパソコンが本当に実用的になりました。Windows
になってからも95、98、ME,Xp、そしてVistaと変遷してきました。
その間OSが変わるたび、また通信環境のなどの変遷とともに、さまざまなパソコ
ンを購入してきたわけです。

BASIC、MS−DOSの時代はほとんどNEC製、Windowsも初期の頃
はそうでしたが、98の頃からは、デスクトップはほとんど自作機になりました。
いや、自分で組み立てるのでなく、息子が作ってくれるので、スペックをいい、パ
ーツをそろえ、OSを入れて自作したものを使うようになりました。市販機と比べ
て高スペック、自分の使用目的にあったものが、安くできるメリットがあります。
デスクトップはノートは別ですが、ここ数年Xpのものも自作で満足して使ってき
たわけです。

今年の1月Vistaが出て、さあ何時導入しようかと考えていたのですが、夏休
み息子が作ってくれるというので、スペックを相談して作ってもらいました。CPU
はAMDのDualCore2というかなりの性能のもので、しかもあまり市販で
はないもの、OSはWindows VistaHomePremium、デイス
プレーはI・O DATAの22インチワイドをはじめて導入、それは単体でも4
万円近くしたのですが、それでもトータル11万円でできました。同じものを市販
品だとおそらく20万円近くはしたでしょう。

もっとも市販品だとMSOfficeなども入っているでしょうし、保証もついて
いるからその価格だって決した高いとはいえません。自作品についてもCPU、ハ
ードデイスクなど個々のパーツには保証がついているものの、全体に製品そのもの
にはなんの保証もあるわけでない。ハードの組み立て、OSのインストまで全部自
分でやらなければなりません。組み立て自体は簡単で間違えようがありませんが、
OSを入れたり、さまざまな初期設定をする段階で問題が生じることはしばしばあ
ります。だからパソコンの自作など一般におすすめできません。

私が自作パソコンにするのは息子が作ってくれるからということもありますが、自
分の好のみのスペックのものが安くできるということよりも、出来たものを自分の
好きなようにカスタマイズする過程でいろいろなことが学べるということがありま
すたとえばOSを自分でインストしたり、さまざまな周辺機器のインスト、アプリ
ケーションソフトのインストしたりする。その過程で普通にはめったに触らない
BIOS(BASIC・INPUT・OUTPUT・SYSTEM)を触ったりす
る。好むと好まざるに関わらずさまざまなトラブルに直面します。それを一つづつ
解決していくことで、改めて普通にはできないパソコンのハード・ソフトの勉強が
できるということです。

今回のVistaHomePremium導入に当たってもそれを使いながら、さ
まざまな問題に直面し導入以来2週間でようやくなんとか使えるようになってきま
した。なぜそんな苦労をしなければならないのか。市販のものを買えば簡単にすむ
ことを。

それはパソコンなるもの、ある意味で自分の頭の補完をしてくれるものですから、
その中身機能を徹底的に知っておくことが必要であるし、パソコンクラブなどをや
っている手前人さま以上にいくつかの基本的なことを知っておく必要もあるという
ことからやっているのです。

2007/9/1
早勢 直

今週の意見(542):

迷惑メール対処法

インターネットが普及し、電子メールなるものができて、世の中本当に便利になっ
た。私などはインターネット以前のパソコン通信の時代から使っていて、今やなに
をやるにしてもメールなしにはやっていけない状態である。

問題は使う人はいいが、使わない人に連絡の場合、電話とか郵便葉書とか、手紙を
送るしかない。いくつかの同窓会があるが、その連絡も電子メールだけという場合
はほとんどなく、郵便のそれと併用したり、結局は往復葉書による連絡というパタ
ーンが相変わらず続いている。もし全員が電子メールを使えるようになれば幹事の
仕事も大変楽になることは目に見えているのにである。

8月25日高校の同窓会があって出席したが、こちらの方はメールができる人がか
なりいて、連絡がメールで来て出欠もそれで済んで簡単であった。そのメールもML
でやったから、出欠の状況確認も会員全員にわかるから一石二鳥である。幹事さん
の負担は大幅に軽減される。ところがメールをやっていない人にはやはりこれまで
と同じように往復葉書でやったようだ。

その会の時、幹事さんがML導入のいきさつ、今後できる限りメールを利用できる
よう協力願いたいという趣旨のことが発表された。すでにやっている人、いない人
ともその趣旨には賛成なのだが、ある会員の方が、メールはいいが、迷惑メールが
多くて困る。MLに関しても今後それを騙ったメールが増えるのではないかという
質問が出た。MLに関しては私がそれを代行して設置してあげたことでもありそれ
に対する説明をしたのだった。

迷惑メールは、自宅パソコンでの受信拒否の処理、それと契約しているプロバイダ
ーに依頼しての受信拒否の処理の手を打つことでそれを減らすことはできる。ただ
しこれはいたちごっこで、それをやってもやってもまた新しいアドレスで迷惑メー
ルを送りつけてくることは目に見えている。基本的には迷惑メールが仮に相当数あ
ったとしても、自分で確認しながら毎日削除する以外にないし、それ自体たいして
大変な作業ではない。よくそれでメールアドレスを変更したりする人がいるが、そ
れも同じこと、結局また増えてくることになる。

第一それが毎日何百も来るのならともかく、せいぜい10とか20位のメールはメ
ールやインターネットの利用でメリットから考えると、どうということはない。迷
惑メールというデメリットは、そうした大きなメリットの代償だと考えて欲しいと
いう趣旨のことを発言したのだった。

私はそれが実は迷惑メール対策についてのまず基本的は答えであり、心がまえだと
思っているのだ。別に迷惑メールに限らず、ネット社会には必ずそうしたメリット
デメリットがつきまとう。それを考えれば、迷惑メールを毎日せっせと削除するく
らいの面倒は当然甘受すべきだということである。

私の場合ひどい時には一日300通くらいの迷惑メールを受け取っいる。しかし一
度もメールアドレスを変えたことはない。今後も変えるつもりはない。それが根本
的な対策でないことがわかっているからであり、そんなものに負けたくないという
気持ちがある。最初はせっせと受信拒否の設定もしていたが、今はもうそれもやめ
てしまった。毎日メールを開けてそうした迷惑メールを削除するのが日課だ。それ
自体簡単な話でものの5分も掛からない。

ところが最近その迷惑メールの数がんと減ってしまった。なぜか。それは二週間前
パソコンをVistaのものに変えた結果だったのだ。VistaのWindows
メールではこの迷惑メールを受信の段階で、これまでの受信フォルダーでなく迷惑
メールフォルダーに入れてくれる。何をどう迷惑メールと判断するのかわからない
が、こちらとしては何の設定もしていないのに、ちゃんとそこに入れてくれている
のだ。定期的に迷惑メールのフォルダーをチェックして何か大切なものがないか、
確認した上でごみ箱行きの処理をしたらいいのである。

Vistaなど導入したもののたいしたメリットを感じていなかったのだが、実は
これが大変大きなメリットであった。今はそれだけで大満足の毎日である。

2007/9/8
早勢 直
今週の意見(543):

直ちに解散総選挙を

新しい自民党の総裁選挙は9月23日だが、もう福田康夫氏に決まったも同然の状
況だ。つい2日前は、総裁本命は麻生氏だといわれていた。が、昨日、今日、あっ
という間に勝負が逆転し、福田康夫氏の総裁就任が決定的になってしまった。麻生
氏にとっては不本意な結果だろう。てっきり自分が本命だと思っていたら、福田氏
が横から出てきてまさに「漁夫の利」を得てしまった。各派閥とも反麻生氏で一致し
福田支持を決めてしまったのだ。

それで麻生氏はどう戦うかだが、こういう派閥力学による総裁の決め方を正面から
批判するに違いない。今回のそれはまさに昔の自民党のやり方に戻った形で決まっ
てしまった。国民不在もいいとこだ。政策論議など全くない。福田氏の政策が一体
なんなのか党内で十分議論もない、国民の前に明らかにされないまま、ほぼ全部の
派閥が麻生派を除いて勝ち馬に乗れとばかり、福田支持で決まってしまったのだ。

福田氏はいわゆる小泉改革のどこを支持しているのか、いないのか、昨年秋の安倍
内閣発足以来、安倍首相と距離を置いきたが安倍内閣の政策を評価しているのか、
いないのか、その意見を全く聞いたことがない。

具体的にはいま一番話題ののテロ特措法の延長問題がある。福田氏はこの問題にど
う臨むのか。国民の関心が一番高い年金の問題についてそもそもどういう考えを持
っているのか。小泉改革の負の遺産といわれる格差問題について一体どういう考え
を持っているのか。

そういう論議が麻生氏との間で行われ、国民もそれを聞いて麻生支持か福田支持か
が決めるべきであった。主権者たる国民がどう考えているかを見極めたうえで、自
民党議員も投票権のある党員もその態度を決めるべきなのだ。そうした政策論議な
ど一切なかった。

麻生氏は当然そのことのおかしさを国民に訴えるだろう。そしてそれこそ私の政策
をとるか、福田氏の政策を取るかと迫るに違いないないのだ。麻生氏にはほとんど
チャンスはないが、せめてそうした手を打つ以外総裁選挙に臨む意味がないのであ
る。

民主党にとっては実は福田康夫氏が一番いやな相手には違いない。なにしろ何を考
えているのかよくわからないようなところがある。しかしこの麻生氏の福田氏への
批判が野党民主党にとっては一つの追い風となる可能性が高い。

いずれにせよ福田内閣が発足したとしても、野党は即解散を要求するだろうし、そ
れが当然のことだ。なにしろ福田総理登場は国民にとって寝耳に水の存在に等しい。
福田氏はこの一年ほとんど政界の場に登場していない。

このような人物を総理総裁に選出する自民党も自民党だが、ただそれで即解散選挙
で国民の信を問うことを前提にしているのなら話は別である。また世論はそれを求
めるだろう。

2007/9/15
早勢 直
今週の意見(544):

アフガン、イラク戦争の本格的議論を早く始めよ

9月20日国連安保理はアフガニスタンに展開する国際治安支援部隊(ISAF)
の任務を一年延長し、インド洋で日本も参加し多国籍軍に対し行っている給油活動
に謝意を表明する決議案を採択した。

この安保理の採択をめぐって新聞各社21日は一斉に社説などでその見解を述べて
いるが、今国内で争点になっているテロ特措法をめぐって民主党の反対についての
論評が真っ二つに割れている。日経新聞、読売新聞などはこの安保理決議で国連決
議がないということを根拠にテロ特措法の延長に反対している民主党の主張には根
拠がなくなったとしている。

一方朝日新聞、毎日新聞などは、この決議にロシアが棄権したこと、安保理理事国
でない日本が日本の給油活動に国連からの謝意が必要だという国内事情からアメリ
カなどにその採択を働きかけたということにいくつかの安保理理事国から反発を買
っている事実を述べ、この採択が必ずしも日本のインド洋での活動に国連としての
お墨付きを与えてものでないことを報じている。

当然のことながら政府はこの安保理決議の採択を歓迎し、これが国際社会の評価の
事実だとし民主党もこれを受け入れるべきだとしている。これに対し、民主党はそ
もそもこうした謝意表明を国連に求めるようなこと自体がおかしいと、これでテロ
特措法反対の民主党の立場がなんら変わることはないとしている。

テロ特措法については国論も今まさに真っ二つに割れているようだ。安倍首相が政
治生命を掛けると宣言し、国会の所信表明でもそのことを述べたのはいいが、その
直後の辞任してしまった。おかげで国会審議が全く行われないまま。総裁選挙戦に
突入してしまった。

テロ特措法に賛成するにしても、反対するにしても国民が聞きたいのはインド洋に
おける給油活動の実態、そしてその継続がなぜ必要か、関係諸国にどのように役立
っているのかについてのきちんとした説明である。そしてそれに対して野党がそれ
に反対する理由、さまざまな観点からの論戦を国民の前で展開されることを待って
いるのだ。

それがまだ全く行われていない段階で、アメリカ大使やドイツ首相が民主党の小沢
氏に働き掛けたり、また上記の安保理決議をつきつけてみたり、国会論議をよそに
外からばかり圧力を掛けるのは一体どういうことなのだろう。

国会議論も全くないまま、そうした外からの働きかけで世論を形成しようとしてい
るようにしか見えない。いや、事実そのようだ。

23日には自民党の総裁選挙が行われ、25日には首班指名が行われる。その後
国会がやっと始まる。そこでは好むと好まざるに関わらず、このテロ特措法につい
ての本格的な論戦がやっと始まるはずである。

この論議の行く末は大体見えている。政府与党の手のうちはすべて見透かされてし
まった感がある。野党は民主党を中心に単に給油・給水を続けるかどうかといった
ことだけでなく、そもそもアフガン戦争、イラク戦争についてそれが始まったいき
さつ、その後の展開、今それにどう対処するかといった本格的、本質的議論になる
はずだ。日米関係を含めた今後の日本がとるべき外交、防衛問題についての本質的
な議論を野党が始めることを国民は期待しているはずである。

そこではかって国民も聞いたこともないインド洋における給油・給水活動の実態、
そして今後日本がアフガンイラク戦争にどう関わるべきかの議論が行われるだろう。
また行われなければならない。テロ特措法そのものの延長はもはや時間切れで無理
政府与党は給油・給水活動のために新法を提出することになるのだろうが、そこで
それが集団的自衛権に当たるかどうかの憲法論議も始めて明確に行われることにな
るだろう。

それは政府与党があえて避けてきた論議である。それについて与野党が真っ向から
対決することの意味は非常に大きいのである。

2007/9/22
早勢 直

今週の意見(545):

二大政党制へのファーストステップ

福田政権の発足後の世論調査ではどの新聞も福田内閣の支持率が53%−56%と
非常に高いものになっている。いわゆるご祝儀相場には違いないが、総裁選で福田
圧勝の予想であったのが、麻生太郎候補の思わぬ善戦ぶり、どちらかというと氏が
政治無関心派、無党派層での思わぬ人気があり、結果として総裁選挙が結構盛り上
がったことによるものだ。これは私の個人的観測なのだが。

もし仮に麻生氏が立候補をとりやめていたら、総裁選挙はしらけたものになり、結
果福田政権の誕生後の支持率もここまで上がらなかったものと思われる。本命の人
気が、あて馬人気のおかげで上がったという要素が多かったようで皮肉な結果だと
も言える。

政府与党はこの支持率回復ぶりを歓迎しているが、さてそれが本物かどうか。それ
は今後の国会運営、国会で与野党がそれぞれどういう対応を見せるかにかかってい
ることはいうまでもない。

政府自民党は福田首相自ら背水の陣内閣とか称して危機感を述べ、最近の党幹部、
主要閣僚たちもなにかと言えばそのことを言うようだ。同時に野党民主党との対話
を重視するとか、政策については野党の言い分もよく聞いて対処すると、これまで
になく慎重な姿勢、殊勝な姿勢を示している。果たしてそれが本物かどうかわから
ない。

私の観る限りでは、参議院で野党に過半数を制されてという事実を、未だに過小評
価しているようにしか見えない。だからテロと特措法などの最重要法案なども参議
院で否決されても、関連の新法なども最後には衆議院の2/3の再賛成で成立させ
ることができるいや、そうすべきだと考えているようだ。憲法規定上はそうなって
いるし、おそらくテロ特措法に関する新法もそういう形で成立するだろう。ただそ
ういう強行採決的なことをいつまで繰り返せるかである。

私はそれは出来るのはせいぜいテロ特措法関係くらいだろうと思う。それだって通
すのはいいが、それはその新法は実は集団的自衛権をめぐって合憲か違憲かの議論
になることは必須なのである。それについては世論も賛成反対真っ二つに割れるこ
とは必定だ。

テロ特措法に関してはさまざまな外圧もあって一般世論も賛成派がじょじょに増え
ているようだが、これから国会で議論が始まると、国民にはこれまで知らされてい
なかった新事実が初めてあきらかにされるという可能性がある。それを見て世論は
再度逆転の可能性もあるのだ。

与党が参議院での状況を過小評価しているのは、これまでとちがって、民主党が国
政調査権を使ってこれまで明らかにされなかった事実を国民の前に明らかにして見
せたり、法律自体を自分の手で作成し、提出し、しかもそれを可決できるというこ
とである。これまでは何かといえば、対案なく反対ばかりするといわれてきたのが
そうでなく逆にさまざまな重要案件について、民主党側からそれが法案という形で
出てくる、出せることだ。民主党はどんどん法案を出すようだが、その意味は大き
い。中でも超目玉になりうるのは年金一元化法案であろう。

年金に関しては年金保険料流用禁止法案ほかいろいろあるが、なんといってもこの
一元化法案が目玉であろう。年金制度を根本的に変えるためのキーともなるべき法
案である。

最初は準備不足理由で法案提出を控えようとしていたようだが、小沢代表がどんど
ん法案を出すよう指示したそうだ。私は基本的にはそれが正しいと思う。民主党側
の準備不足をきめ細かくつくほど与党がその内容について研究しているはずがない
し、そういってはなんだが、どうせほとんどのものが衆議院で否決されることにな
る。しかしそれによって対案を出したが与党こそ、否決ばかりするではないかとそ
れを逆手にとることができる意味は大きい。

こうした政治状況はかってないものだ。参議院、衆議院でのねじれ現象はたしかに
政治不安定、混乱の要因ではあるが、同時はこれは二大政党制に向けての大きな準
備期間、自民、民主という二大政党にとっての、二大政党時代を迎えるための学習
の時間であり場所であると考えるべきなのだろう。

2007/9/29
早勢 直
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