今週の意見
2004年 今週の意見 9月
今週の意見(385):
首相直接選挙
アメリカでは共和党大会で次期大統領候補は当然のこととしてブッシュ氏となり
これで、共和党ブッシュ現大統領、民主党ケリー氏の決戦となった。どっちが勝つ
かわからない接戦だというが、いずれにせよ、はたから見ていても、興味しんしん
である。ましてやアメリカでは、共和党、民主党支持者、またいわゆる無党派層を
交えて一大政治決戦である。どちらにどうころんでも、民主政治はこうあるべきな
なのだろう。その過に少々お互いアンフェアな中傷誹謗合戦があったとしても、そ
れぞれの政策、特にイラク戦争の是非、今後のアメリカの国際社会でのあり方をめ
ぐっての政策論争は非常に意味のあるものだと思うわけだ。
その一方でわが日本の政治情勢はどうだ、ということだ。民主党の新しい党首に
岡田氏が再選された。再選されたと言っても、他に候補がなくたいした政策論争も
なにもなく、無投票で決まってしまった。迫力のないことおびただしい。
そして与党自民党や公明党の状況やいかにである。橋本派の不正経理で担当者が
逮捕されたり、元首相の橋本氏が地検の取調べを受けたりといった不祥事もたいし
た話題にもならない。党の総裁小泉首相は、相変わらず人事みたいなコメントを言
うだけで、もっぱらオリンピックのメダリストを官邸に呼んで、「感激した」などと
お得意のパーフォマンスに専念という状況だ。参院選で敗れようと、党内の汚職が
あろうと、向こう二年間はその地位安泰なのである。そうした状況に国民がしらけ
てしまうのもしかたがない。
そういう状況になるのは一つには日本の今の議員内閣制に一つの問題があるので
はないかと思われる。内閣総理大臣は国会の指名で選ばれるのだが、政治をより国
民にとって身近なものにするためにはやはり以前から議論されているように、首相
の直接選挙制を導入すべきではないかと考えるのである。かってその議論は結構あ
ったのだが、最近殆ど聞かれなくなったのは一体どういうことだろうか。
いかなる形であれ、日本の政治の最高責任者、内閣総理大臣は国民の直接選挙で
選ぶという方法の導入を、政治家も国民もどうしてもっと真剣に考えないのだろう
か。
2004/9/4
Tadashi HAYASE
今週の意見(386):
選手会のスト回避
心配されていたプロ野球の土日ストがひとまず回避された。選手会が要求してい
た近鉄とオリックス球団の合併再検討するという回答が球団側からあったからだそ
うだ。それと球界への新規加入加盟金、参加金を撤廃するという回答があったから
だという。
選手会がストライキをすることの法的正当性の議論などとりあえず横においてお
いて、球界再編のために最大の問題は高額の加盟金、参加金が新規参入を事実上は
ばんできたということではなかったのかということだ。現実に新規参入にライブド
アなどが名乗りをあげているのだから、どうしてそれを認め促進する方向に進まな
いのかということだ。それを阻んでいるのは閉鎖的な球界の体質そのものではない
のか。
そもそも選手会が合併を凍結せよなどという要求をすることは間違っていると
私は思う。私は選手会が要求すべきことは2つあると思う。
・セパ交流試合の大幅実施
・新規参入の促進
経営的に成り立たないから合併問題が浮上したのだ。それを凍結せよなどという
要求自体おかしい。そんな要求よりも球団にとっても、選手会にとっても、フアン
にとっても一番大切なことは球界全体の活性化なのである。セ側は自分の方は問題
ないのだからセはそのままにしておきたいなどというのはあきらかに自分勝手であ
る。ニリーグ制を維持したいのなら、セパ交流試合を実施し、しかも新規参入を促
進するような手を打つべきなのだ。それが全体の活性化につながる。
球団側にとっても、選手会にとってもそしてフアンにとってもそれが一番進むべき
道のはずである。どうしてそういう方向に思い切って球界全体がかじをとれないの
か。選手会がそうした方向を明確に要求し、それを実現するためのストならばそれ
は大いに意味のあることだと考える。
が、今回のスト回避は結局は問題先送りしたのすぎないようだ。
2004/9/11
Tadashi HAYASE
今週の意見(387):
選手会のストを支持する
選手会とプロ野球組織側の交渉が決裂し、選手会は土曜日からのストを決行する
ことになった。私はこれまで選手会が合併反対、凍結などという理由でストをする
ことなど反対だと言ってきた。選手会は組織側との交渉で、合併凍結がダメなら、
せめて新規参入を促進を約束して欲しいと要求したわけだ。当然のことである。が、
組織側は新規参入の検討には時間が掛かる。来期実施は難しいとこれを事実上拒否
した。そんな馬鹿なことがあるか、私は選手会のその要求は正当であり、その要求
の実現はさほど難しいものでないと思うのだ。だから今回選手会のストを表明につ
いては全面的に支持したい。
ライブドア、楽天ほか新規加入を表明し、宮城県、大阪府など自治体もそれにつ
いて歓迎の意を表しているのだ。にも関わらずそれを認めることがどうしてそんな
に難しいのかそれがわからない。入りたい、はいそうですか、ではどうぞって、そ
う簡単な話でないことはそうだろう。いろいろ検討が必要なことはわかる。が、少
なくとも合併で一つの球団が消滅する中で、戦力という点では従来の球団にさほど
劣ることのない球団ができることは間違いないのである。
後はフランチャイズの問題。ライブドアの場合、仙台を本拠地にするとしていて
その地元が大歓迎している。が、組織側は仙台球場は必要条件を満たしていないと
かなんとかわけのわからないことを言っているのだ。要するにプロ野球組織側が既
得権を守ろうとしているとしか思えないのである。
選手会のスト声明を聞いて根来コミッショナーは、なにもしないまま、辞意を表
明してしまった。一体なんたることか。
これに関して小澤一郎氏がある新聞のコラムで書いている。
「僕はこれまで、日本型コンセンシャス社会の限界について指摘してきた。もは
や閉鎖的な日本型システムの中で、経営側と選手側がお互いの利益や既得権を主張
し合っている時代ではない。高額の加盟費、参加費の問題が残っているが、これも
撤廃・削減を含めて、組織側が検討すべきことだ。
もたれ合いの中でリーダーが決断もせず、責任も一切取らず、なあなあでやり過
ごしていく今までのやり方では危機は乗り越えられない。誰も明確な将来像を示せ
ないから、八方塞の状況に陥っている。今回のプロ野球界の混乱は、そうした日本
社会を映した現象といえそうだ。」
まさにその通り、日本のプロ野球界はまさにそれであることを私はずっと指摘し
てきた。
なんのためのコミッショナーなのか。なんの方向性も示さず、決断もせず、困難
に直面してやめてしまうというのが一大組織のリーダーなのか。彼はいう。私は
「組織側、選手会のどちらが正しいか、正しくないかなどと言いたくない。ただス
トライキなどいうことは私の人生観にそぐわない。」なにが人生観だ。どうして
「選手会の要求はもっともだ。ここは大変だが来期に間にあうよう、新規加入を実
現できるよう私が責任をもって推進する」とどうしていえないのか。そうすれば選
手会も納得してストを回避するだろうし、その方向については多くのフアンの支持
もえられるのだ。
まことにもってどうしようもないリーダーを選んだものだ。さっさとやめてもら
って、そう小澤一郎氏にコミッショナー就任を依頼したらどうか。
2004/9/18
Tadashi HAYASE
今週の意見(388):
小泉首相の英語国連演説をめぐって
BLOGとMLに載せた私のメッセージ:
小泉首相が国連で演説した。安保理常任理事国になりたいという宣言であるがそ
の中身、趣旨についてはこの際コメントしないが、どちらかというとその趣旨につ
いては理解できる部分が多い。
問題はそれを英語でやったこと。率直にいうならば、あまり上手な英語ではない。
なんかやはり無理に聞こえる。首相は日常の政治活動の中、どこでも英語なんて使
ておられないはずだ。どうして正々堂々日本語でやられないのか。その方が絶対に
いい。
BLOGにある人から寄せられた同感のコメント:
確かに発音悪かったですね。とても聞き取りにくかったです。英語で演説すると
いうパフォーマンスで、得点を狙ったんでしょうけど、英語に関してはマキコさん
の方がずっと上手。tak
ご指摘のとおり、日本語の演説と比べると、緊張しているように見え不慣れな感じ
がしました。藤木
よかったというMLでのコメント:
国連での小泉首相の英語演説はよかった。英語のほうがインパクトがあり理解が早
い。同時に日英語でbriefingを配布すればよい。原
私も国連での小泉首相の英語演説は良かったと思う。久しぶりに彼の英語を聞いた
が、確かに遅くても単語をきちんと発音したほうが良いのではとの印象は受けたが、
聞くに堪えないと言うほどではなかった。IWTB
英語でやることにも意味があるという内容のコメント:
日本の国会も、英語モードで議会を運営すると、今のマンネリ国会が大きく改革さ
れるのじゃないかな? 久保
でも、日本語なんて日本人以外は理解しないのだから、やはり、英語の方がインパ
クトは強いのでしょうね。 藤木
私のまとめのコメント:(これについてもさらにコメントをいただきたい)
・私は日本が日本独自の立場で常任理事国として国際貢献できるという首相の主張自
体については賛同できると書いた。日本として常任理事国としての独自性を訴える
のなら、日本語でやるべきだ。これが仮に他の常任理事国の大統領や首相ならどう
か。間違いなくそれぞれフランス語、ロシア語、中国語でやるだろう。
・常任理事国になるにはアメリカ、英国以外に他の常任理事国の支持も必要である。
英語圏以外の各国からの支持が必要なのだ。日本はもともと英語圏でもなんでもな
い。それ以外の歴史的にも各地域からの影響を広く受けているのである。その意味
でもあえて英語にこだわらない方が得策だと考える。
2004/9/25
Tadashi HAYASE
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