2003年 今週の意見 9月

今週の意見(334):

インターネット社会と非インターネット社会

 9月4日のMPCパソコンクラブ例会に渡部 陽氏が参加された。ご本人はその
日のパソコンクラブの勉強テーマに興味があり、わざわざ遠方より参加されたのだ
が、せっかくだからと、話をお願いしたら、「パソコンライフ概念図」というテーマ
でやっていただいたわけだ。これは私の拙著「パソコン知的生活のすすめ」という本
のテーマと多く重なる部分がある。パソコンをやることで新しくどのようなライフ
スタイルが生まれるか、また生まれているか、ということだ。

 そこで話された内容はそのテーマが多岐にわたり、今後いろいろな観点でMLで
も話が展開されていくことだろうと思うが、一つは私も自分の本の中でも書いたこ
とであるが、パソコン、インターネットをやる人は、好むと好まざるに関わらず、
インターネット社会というこれまでと違うコミュニテイ(渡部氏の言葉では非イン
ターネット社会であるが)に参加していく、参加させられていくということだ。こ
れはパソコンをやらない、インターネットなどやらないまたやっていない人が経験
できない、遭遇できない社会なのだ。またそれをやっている人でも、それを意識的
に捉えるかどうかで大きい差が出てくるということだろう。

 それがいいとか悪いとか、どちらの価値が高いか低いかの問題はとりあえず横に
おいておいて、パソコンをやり、メールをやり、インターネットをやる人、それを
積極的にやり、そこで生まれる人々との関係をどんどん作っていく人、またその新
しいコミュニケーションの手段、パソコンという新しい道具を通じて自分の趣味や
自身の自己啓発に新しい方法を取り入れていく人とそうでない人では今後そのライ
フスタイルに大きな違い、差が出てくるのではないかと思うわけである。

 インターネット社会に身をおき、その新しいコミュニケーションのあり方とこれ
までにない可能性に気づき、それを実践して行く人と、そうでない人では、それ自
体で価値観、ライフスタイルが違ってくるということだ。具体的にはその結果その
政治や経済、社会、コミュニテイとのかかわり方、考え方、それらへの参加の意識
の違いなどに大きな違いが生まれてくる出てくるということでないかと考えるので
ある。

 よく言われるように日本はタテ型社会である。ものごとの発想の基本がタテ型な
のだ。ところがインターネットが生まれ発展し、多くの人がそれを使い実生活にそ
れを生かして使っていく中で日本人のものの発想自体が変わり価値観が変わってい
く、変わって行っている。そして結果としてその政治行動、経済行動、一般の社会
行動も大きく変わりつつある、変わっていく可能性があるということだ。

 最近の調査でも日本のインターネットBBの普及度は飛躍的に伸びている。多く
の人々がそれを使い始めた。しかし、まだその数字の割には、その本当の使い方を
マスターし、それを手段として積極的に自らのライフスタイルを変えるところまで
には行っていないし、その可能性に気づいていないということだろうと思う。

 少し抽象的に過ぎわけのわかったようなわからない文になったが、この問題につ
いてはとりあえずその問題提起から始めたいと考えたわけである。

2003/9/6
Tadashi HAYASE
今週の意見(335):

政治家のモラルの低さ

 最近のマスコミ報道でも、現在行われている自民党総裁選挙では国会議員票、地
方議員票の動向を見ても、小泉首相の再選は動かぬようだ。そしてその後行われる
総選挙でも時期首相の対立候補は、民主党菅党代表しかなく、これも各種アンケー
ト調査では小泉首相に圧倒的大差をつけられている状況である。

 かくして、日本の政治構造は根本的に変わることなく、自民党を中心とした現与
党体制が政治を支配し続けるということだ。なんということかと、ある種の落胆を
感じざるをえない状況である。

 野中氏の政界引退声明が現況を変えるきっかけにもなると思ったが、それも結局
たいした影響にはならなかったようだ。政界ではすでに小泉総裁、総理誕生を受け
、党役員や内閣大臣の人事が始まっているようだ。小泉支持を打ち出した連中の一
つの意図がそこにあることは明白なのである。小泉首相氏もいろいろ工夫するだろ
うが論功行賞的人事を行うことも間違いないようだ。

 一番解せないのは、あの青木氏の「小泉政策などつぶしてやるが、選挙のために留
任は支持する」というあの言葉である。そして小泉氏自体それを受け入れ、青木氏と
連帯するというそのスタンスである。

 そうした動きに党内、与党から厳しい批判の声がたいして聞こえてこない。日本
の政治家の多くはそういうレベルだということだ。そしてそれを見ている国民有権
者がそうした政治家としてのモラルの低さ、政治的信条のなさに大いなる疑問を感
じそれに批判を加えようとしないその情けなさに私はある種の不満ともどかしさを
感じているのである。

2003/9/13
Tadashi HAYASE
今週の意見(336):

人生の目標

 9月15日の敬老の日、NHKで100歳以上の元気なお年寄りたちを紹介して
いた。日本では100歳以上の人がもう2万人を超えたそうである。日本は世界で
もトップクラスの長寿国だが、その理由はいろいろあろう。生活環境がいい、食べ
物のバランスがいい、など体の健康を維持するためのいい条件が整っていることだ
が、それと同時にこころの健康の維持という条件をどう満たしているか、が大切な
のだろう。

 「健全な肉体に健全な精神が宿る」という一方で「健全な精神に健康な肉体が宿る」
ということも真理だろう。そのことはNHKの番組でも紹介していた。その条件と
は、生活の中での屈託のなさ、同時になにか趣味や仕事についてのこだわり、達成
すべき目標を持っていることである。

 敬老の日の番組でないが、同じNHKのクローズ・アップ現代で、70、80歳
台の日本のお年寄りが世界のマスター陸上で世界記録を沢山作っていること、その
記録への挑戦のための毎日の努力の様子を紹介していた。一つの目標に向かってし
かもそれを楽しみながら達成していくことの面白さ、達成感、充実感こそが生きる
ことの楽しみであり、喜びだと感じたわけだ。

 そういう人たちの姿を見ていて、さて自分はどうだ、自分はどうしたらいいか、
と改めて考えたわけだ。そうだ、自分も同じような考えでいろいろやってみようと
感じたわけだ。

 以前からやっているAV掲示板で、私はこの世から、おさらばするまでに、60
歳から始めたピアノで「1000曲」弾くなどと宣言してしまった。もちろん冗談だ
が、どうせやるならそれくらいの目標を持ってやりたいと言ったわけだ。もちろん
誰にも相手にされなかったが、先日常連メンバーの堀内さんから、それをやるには
最低一週間に一曲、ニ曲をやっていけば達成できると言われて、はじめてその気に
なったわけだ。よし実際にできるかどうか、おそらく無理だろうが、挑戦するぞ、
って気持ちになった。

 考えてみると、そのほかにも今やっていることではいろいろ目標設定ができそう
だ。この5年来毎週一つ書いている「今週に意見」や「今週の一句」がある。これはす
でに相当な数に達しているから、それぞれ1000の達成はそう難しいことではな
さそうだ。

 そこまで考えて改めて次のような目標を持つことにした。「今週の意見」、「今週の
一句」、「今週の一枚の絵(イラスト)」、「今週のピアノ一曲」などだ。これを最低一
週間に一つやっていく。発表の場はホームページであり、掲示板である。少々しん
どいが、しかしやはりそれを楽しみながらやっていければと思っている。

2003/9/20
Tadashi HAYASE
今週の意見(337):

所信表明演説

 通常国会冒頭で小泉首相が所信表明演説をした。昨日M8の地震が北海道を襲っ
たという大ニュースにも関連するするのだろうが、そのことについてのマスコミの
報道が極めて少ない。今朝起きていつもみるヤフーやNiftyのニュースを見て
も全然載っていない。いずれも地震のことや、原巨人監督の辞任問題を伝える記事
はあっても、首相の演説のことはどこにもない。私は大いなる落胆を感じた。

 要するにこの国のやはり政治に関する無関心を象徴することだからだ。そして小
泉演説の内容にはもっとがっかりした。内容がないのである。妻がそれを聞いてい
て、「いつも同じことばかり言っているわね」とつぶやいた。同感である。

 小泉首相は「ようやく構造改革の芽が出てきた。これからそれを大きな木に育て
る。」その趣旨はわかる。しかしそれをもっと具体的その木とはどういうものか
どんな枝があり、どんな葉がついており、それぞれをどういう大きさに育てたいか
の具体的な内容とそれを達成する数値目標を示して欲しいわけだ。それぞれの具体
的目標をいつまでに達成するかということを示すべきだ。

 それを明らかにすることではじめてそれを達成するためにいつまで何をどうする
かの具体策、ステップも明らかになってくる、明らかにせざるをえなくなるわけだ。

 具体的といえば、相変わらず郵政事業の民営化、道路公団の民営化である。それ
もその内容をもっと具体的にいうことと、それをいつまでにやるかのタイムスケジ
ュールを示すべきなのである。それではじめてその公約が出来たか、どうか、の達
成度評価もできるというものだ。

 新民主党が誕生したが、こちらはその公約(マニフエスト)の具体的内容で小泉
政権と戦おうという姿勢自体は正しいと思うのだ。高速道路の無料化を何年以内に
実施などというものはわかり易くていい。そうした具体策を掲げることで本当にそ
れが出来るのかどうかの議論もより具体的になるわけだ。

 我々の安全保障、経済、福祉あらゆる問題で国民の生活に直結する問題が山積し
ている。国民はその与野党の具体的政策の内容を聞き、どちらがベターかという判
断をきたるべき総選挙でして欲しい、したいものである。

 顔とイメージだけの選挙はもうやめて欲しい。

2003/9/27
Tadashi HAYASE
ホームページへ