2003年 今週の意見 10月
今週の意見(338):
パソコンお絵描き
このところパソコンクラブでは、ペイントを使って簡単な絵を描く講座を二度ほ
どやったが。みなさん楽しそうにやっておられた。小さいトラックや、家をペイン
トの線、四角形、長方形、円形、塗りこみ、鉛筆、絵筆、消しゴムなどの道具や、
パソコンお絵描き独特の機能を使って描くのだが、簡単な絵でも、人によって、そ
の道具、描きかた、そのステップ全然違う。結果としてできるものもまさに千差万
別であるところがおもしろい。
線一つ引くにしても、色を選ぶにしても、形を描くにしてもその人それぞれのセ
ンス、好みの違いが現れる。また、それを描くためのステップ、方法をいろいろ考
え少しでも合理的に、短時間で描こうという人もいるし、そんなことは一切かまわ
ず、とにかく、一つ一つ丁寧に根気よく描いていく人もいる。さまざまなツールな
ど一切使わないで、筆だけで描いてしまう人もいる。
ワープロを使って文章を書いたり、表計算ソフトを使って、なにか表を作成する
のと違い、絵を描くという作業をパソコンでやってみると、実にまたいろいろ違う
頭を使う、考えることをやるものだと実感するのである。
簡単な絵でもそうなのだから、これがちょっとした風景画、静物画などになって
くるとまさに右脳、左脳を総動員しての作業となるわけだ。まだ自分自身はそんな
ものが描けるレベルではないのだが。
私自身いわゆる絵心というものをあまり持ち合わせていなかった。というより絵
を描くなどということにあまり興味もなかったし、その能力も持ち合わせていなか
った。が、パソコンを始め、インターネットでホームページを作るようになってか
ら、簡単な挿し絵程度のものを描く必要が生じてきた。最初は市販のイラストなど
使っていたのだが、ペイントなどソフトを使い、それに手を加えたり、写真と合成
したり、なんとか自分自身のものを作ろうとするようになってきたわけだ。下手な
川柳とセットで、これまた下手な挿し絵みたいなものを考え、描くようになったわ
けだ。
結果としてできるものは自分自身が見ても下手くそというか、稚拙というか、そ
んなものであったけれど、それを考え、描くプロセスが、文章書きなどと違う意味
での知的作業であるところが実に楽しいのである。パソコンを始めるまでは絵を描
くということがこんなに面白く、楽しく、頭を使うものとは思ってもみなかったこ
とだ。もちろんパソコンで描く絵と実際にキャンバスに向かい絵筆で描く絵とは全
く違うものだ。しかし、絵を描くという表現作業の内容は共通しているはずである。
これからもずっといろんな絵に挑戦してみようと思っている。今はせいぜいほん
のイラスト程度のものだが、そのうち人物画、静物画、風景画などもやってみよう
と先を楽しみにしているのである。
2週間ほど前だったが、ピアノで1000曲挑戦などとおおぼらを吹いた。それ
と同じでこれから1000枚の絵に挑戦すると自ら目標設定しておきたいのである。
その必要性と発表の場はいくらでもあるのである。
2003/10/4
Tadashi HAYASE
今週の意見(339):
道路公団総裁更迭
先週の日曜日(10月5日)、石原国土交通省大臣が、藤井道路公団を呼んで事
情聴取をした。要するに更迭するための手続に入ったわけだ。わざわざこの日を選
んだのは、民主党と自由党の合併大会がこの日にあり、そのニュース性を少しでも
マスコミに目からそらそうという小泉首相側の作戦であったことは、マスコミの解
説を待つまでもない。実際そのマスコミがそのニュースをほとんど一面トップで扱
ったわけだから、その作戦まんまと成功したのだろう。ずいぶんちゃちな作戦であ
る。同時にそれは道路公団民営化にはこのように積極的ですとPRにもするつもり
だった。
が、おっとどっこい、藤井総裁はしたたかで、大臣の辞任要求を拒否してしまっ
た。後は大臣がその権限を使って、ぱっと解任するのかと思ったら、さあこれが大
変面倒な手続がいるのだと知って、びっくりした。本人からの聴聞の機会を設け、
それをへた上で、はじめて解任できるのだという。しかも、その理由がちゃんとし
たものでなければ、藤井総裁は裁判に訴えるかもしれないというからさらにびっく
りした。これが民間企業なら、社長が「あなたはこの業務に不適格、所期の成果を
収めていただけなかったのでやめていただきます」で、すんだはずだ。
「そうか、国家公務員はそういう形でも、その身分が保護されているのだ」と改
めて認識したわけである。大臣側からすると、藤井総裁のこれまでの国会での答弁
とかで、その業務執行能力が適切でないという理由はもっていたつもりである。が
それはきちんとやったと言われたら、改めてどういう理由を持ち出すかなのだ。
これが、民間企業なら、社長自身を含めて、あらゆる業務担当責任者には毎年達
成すべき目標を数値で、さらに具体的に示す。それが契約なのだ。そしてその業績
評価はそれを達成したかどうかで計られる。判定されるのである。だから、「あな
たはその目標を達成できなかったのでやめていただきます」、で済むわけだ。厳し
い話だが民間企業ではそれが当たり前である。
ところが道路公団なんてところはあれだけ巨大な赤字を出していようがなんであ
ろうが、年間の数値目標なんて何もないのである。財務諸表を作っていたの、いな
かったのということが問題になっていたが、そもそも財務諸表をきちんと作成し、
その改善のための達成目標を示すということがなされていないことが問題なのであ
る。だから業務成果が挙げられなかったから、などという理由がなりたつわけがな
い。それでは解任できないのだ。
「私は公務員としてやるべきことをきちんとやっている。それをどういう理由で
解任するのだ」と裁判になったら、ほんと、一体どうなるのかなのである。
まことにもって摩訶不思議な世界があったものだ。小泉さん、「民営化、民営化
って叫んでいるが、その辺の意味がほんとわかっているのだろうか。そういうこと
をなくすために民営化するのだ、という説明になるのかどうかだ。
2003/10/9
Tadashi HAYASE
今週の意見(340):
日本シリーズ・ワールドシリーズ
昨日17日夜7時のNHKのトップニュースは当然ブッシュ大統領の訪日のこと
だと思っていた。または藤井日本道路公団総裁の聴聞か、と。が、ブッシュ大統領
のニュースはなんと3番目、聴聞の件は2番目、1番目はヤンキースがレッドソッ
クスを破ってワールドシリーズに進出したというニュースだった。
それはもちろんヤンキースにおける松井選手の活躍ということがあってのことで
それがなければ、せいぜいスポーツニュースの中で報じられることであったろう。
今日本の政治の大問題、国際問題をそっちのけに、たかだか野球の話、しかも今日
から始まるの日本シリーズをさしおいて、アメリカでの野球のことが1番に報じられ
るのだから世の中変わったものだと思う。
いや、アメリカの野球のなど殆ど見る機会もなかったし、知ることもなかった。
が、野茂、佐々木、イチロウ選手などがアメリカ球界で活躍するようになってから
テレビ中継の機会も増え、日本のマスコミの報道も増えた。しかも今日もそうであ
あったが、トップにユースになることもしばしばあった。
たかが野球のことなどで、しかもアメリカの野球のことがなぜトップニュースな
のかと私も思わない。たしかにたかが野球のことだが、うさんくさい国内、国際政
治の話より、こっちはよほどオープンでフェアな純粋競争世界の話である。国際化
が必要だだのなんだの、難しいことでなくまさにイチロウや、松井がそのたかが野
球で、アメリカのものを日本の茶の間のものとしてくれたわけだ。おかげで日本の
プロ野球のかげが薄くなったが、それもしかたのないことだ。どこかの球団のよう
に次元の低い内紛をやっていたら日本のプロ野球もどんどんダメになる。
こっちは日本シリーズ、あっちはワールドシリーズである。日本シリーズのチャ
ンピオンが、いずれアメリカンシリーズの覇者と文字通りワールドシリーズでその
覇権を争うようになって欲しいものだ。
その前提は日本球界自体の徹底的なオープン化であろう。外人選手3人までなど
というやり方自体がもう古い。そのことは野球の世界にとどまらない。ビジネスの
世界、学問の世界、あらゆる分野で日本社会のさらなるオープン化、国際化のの必
要性を示唆していることではないだろうか。
2003/10/18
Tadashi HAYASE
今週の意見(341):
守秘義務
藤井日本道路公団総裁が解任された。さあこれで、藤井氏側がその不当性を裁判
に訴えるらしいし、それが総選挙に与える影響も大きいようだ。石原大臣がその発
表で、藤井氏側から、政治家関与のことを言ったことで、その内容を開示してもい
いかどうかと国土交通省側に尋ねた件で、石原大臣が、国家公務員法ではうんぬん
だから藤井氏自身の判断でやったらいいことだ、などと説明していた。が、どうし
てもっと簡単明瞭に「事実関係はなんでも開示することです。」と言わないのかと
いうことだ。
そもそもそういう重大不正事を開示するのに、その保証を求めるということ自体
藤井氏側の良識が疑われる。それが不正な、不法な内容なら、ましてや準国家公務
員の立場なら、それを開示することが、国家国民のために必要であり、またそれが
国民としての基本的義務ではないかと思うわけだ。それを公務員の守秘義務法など
というものを持ち出して、開示したもそれで罰せられることがないよう保証せよ、
などと実におかしいというか、次元の低い話である。
道路公団の運営に政治家がどうからんだか、からまなかったのか知らないが、そ
のこと自体に国家存亡のことが掛かっているなどとは到底思わない。彼らが守ろう
としているのは、国家でなくまさに政官の癒着構造なのである。
藤井氏解任を政治ショー化したことが、そもそも今回の騒動の始まりである。裁
判が長期化する可能性もあり、裁判の結果解任自体が不当であったということにな
る可能性すらある。が、不正開示に保証を求めるなどというセンスの持ち主には、
やはりこの際絶対やめてもらわなくてはいけないと思ったわけだ。
2003/10/25
Tadashi HAYASE
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