2006年 今週の意見 11月
今週の意見(498)
松坂大輔メジャー進出
松坂大輔がついにメジャーで活躍できそうだ。日本のプロ野球にとってマイナスだと
か、なんだとけちなことを言う人も多いが、最近は日本のプロ野球などあまり見なく
なった自分としても松坂のメジャーでの活躍をあらゆる意味で大いに期待している。
昨年の井口、今年の田口のワールドシリーズでの活躍、ヤンキースという名門チーム
でのも松井の活躍、そして今年も200本安打やゴールデングローブ賞受賞のイチロ
ウの活躍など実に立派なものである。彼らの野球界での活躍はただスポーツ界のこと
にとどまらず、アメリカの社会での日本や日本人のイメージアップに大いに役立って
いるのちがいないのだ。それに、なによりも日本の社会を飛び出して外国で新しい活
路、働きの場を求めようとしている若者たちに夢と希望を与えるものだ。若者にはそ
うした進取の気性を持って欲しいのである。
日本で日本一になったヒルマン監督が、メジャーチームの監督になるだろうというニュ
ースも明るいものだ。これだってある意味で日本、アメリカの大きな意味での文化交流
がさらに深まった一つの証拠でもある。
もう日本だ、アメリカだといっている時代ではない。日本では高校の履修科目だ、大学
入試だのが大問題になっているが、それは一つには日本の大学なんてものにこだわって
いるからだ。アメリカを含めた外国の大学にどんどん行けばいいのだ。日本の大学など
よりはるかに優れた大学は世界中にいくらでもある。
外国大学での卒業資格など認めない日本の制度、社会の風潮は全く話にならない。日米
の人材の交流など野球界に限らず、ありとあらゆる面で進んでいくことこそ、日本社会
の活性化になによりつながっていくことだと私は確信している。
2006/11/4
早勢 直
今週の意見(499):
政治家なんて使い捨て
真意はよくわからないが、小泉首相の「政治家なんて使い捨て」の発言が話題になって
いる。前の衆院選で造反組の刺客として送り込まれ、当選した議員達が造反組の復党に
反対している。当たり前だ。彼らだって好き好んでその道を選んだわけでない。小泉首
相の依頼を受け、死に物狂いの戦いをやり、刺客の名を汚名ともせず、政策論争をしか
けて当選してきたはずだ。
だから当時の最高責任者の小泉前首相は、造反組の復党論など絶対反対のお墨付きがあ
るものと思っていたわけだ。が、この発言、真意のほどはよくわからないが、いずれに
せよ、「使い捨て」の言はショックであったにちがいない。小泉氏は「政治家なんて」
と言っているが、これが古くは江戸時代などによく存在した「忍者刺客」の運命という
か、宿命のことを言っているのであればまだわからぬではない。彼らはあくまで日影の
身、主人の密命を受けて、敵を倒す。そしてそれが成功しても、晴れの舞台で決して殊
勲功となるわけでない。あくまで日影の身、まさに使い捨ての役目なのである。
政治家がそれと一緒にされたらたまったものじゃない。前の選挙では郵政民営化という
国家の行く末を左右するというオープンな場での政策論争のためそれに反対する政治家
たちと戦ったわけだ。それがただその選挙に勝つためのものであって、それが終われば
また事情が変わったのだから話は別だ、などと言うのはまことにおかしい。それは刺客
当選議員に対する裏切りというより、選挙民に対する裏切り行為ではないかと思うので
あるが、いかがなものであろう。
本件に関するその後のニュースだが、自民党は9日前回選挙で、郵政民営化法案に反対
し、党の方針に反対したとして、党公認を得られず無所属で立候補せざるをえなかった
当選者11人のほか、落選者についても年内復党を認める方針を決定したようだ。
それにしても小泉さん、相変わらずインパクトの強いワンフレーズがお得意だ。時に応
じてぱっとワンフレーズで見せる変わり身の速さ、見事なものです。
2006/11/11
早勢 直
今週の意見(500):
日本の伝統やらせ会議
教育基本法改正の国会審議が大詰めを迎えている。与党は今国会での成立をめざし
、衆議院でこれを可決してしまった。参議院で可決できるかどうか微妙だが、いず
れにせよ、これに関してはさまざまな問題が浮上してどうも雲行きがおかしい。特
にタウンミーテイングでのやらせ質問問題が出てきて、これこそ大問題ではないか
と思っていたら、そのやらせ質問者に対する謝礼のため、内閣府が予算の手当てま
でしていたという疑惑が出てきた。政府はまだそれを認めていないが、もし事実と
すれば、そんなタウンミーティングなど全く有名無実のものとなる。それが理由で
教育基本法改正自体先送りになって当然のことだ。
重要会議とかでなにかを決定する場合、こうしたやらせは日本社会では一種の伝統
的な手法である。公的機関、民間の会社を含めて、なんらかの会の年初の総会など
で当たり前のように用いられる。役員人事とか規約の変更とかの場合、あらかじめ
運営事務側が案を用意するのは当然だが、それに事務局の意を受けて賛成意見を述
べる者を準備しておくわけだ。あらかじめ運営側の意をうけた出席者が、議長がこ
れについて「なにかご意見は」というと、もっともらしく賛成意見を述べたり、もっ
と手短には「で賛成異議なし」とやるわけだ。そして会議は運営事務側の意図通り終
了するという筋書きである。
どうでもいいような会ならそれでいい。ところが最近はさすがそれは少なくなった
がかっての大会社の株主総会自体の殆んどがそうしたやらせ会議であっただ。ご承
知のような昔は総会屋なるものがいて、そのやらせ役をやるわけだ。議長が議案を
提案する度にに、「異議なし、議事進行」とやる。それで問題のある大会社の総会も
30分くらいですんなり終わってしまう。近年さすがそういう総会屋はなくなった
が、それに代わって社員株主が総会でそういう役割を演じる。かっての総会のよう
に全く質問がないのもおかしいから、適当に質問を用意してそれで総会自体の格好
をつけようということをやる。
今回のタウンミーテイングのやらせも、担当者がそういう日本的会運営方式でやろ
うと考えたのは当然のなりゆきかもしれない。そうした準備を何もしないでやると
わけのわからない、難しい質問が出てきてまとまりがつかなくなる恐れがある。い
やそんな悪意でなくても、第一その会でなんの質問も出てこなかったらどうするの
か、という心配もある。だから、そういうケースに備えて、こういう質問をしてく
れたら会の目的、進行に役立つから頼みますねと、それとなく、それができそうな
人に依頼しておくことくらいなら実は私自身許されるのではないかと思っている。
それがきっかけとなって全体の質疑応答の質が高まればいいのだ。そうしたものな
ら許されてもいい。
しかし、今回のことについての内閣府のやり方、ましては質問者に渡す謝礼まで予
算化するなど、これはもうもってのほかと言わざるをえない。これはもう常識とい
うか、許されていい範囲を超えている。
もしその予算化自体が事実なら、それ自体規則違反としてなんらかの形で罰せられ
なければならないのではないか。またそれを理由にこの法案は廃案としてゼロから
や直しは当然であろう。
2006/11/18
早勢 直
今週の意見(501):
タウンミーテイングうよりネットミーテイング
TM(タウンミーテイング)の無駄使いが国会でも追及されている。なんと訪れた
大臣の案内のためにエレベータのボタンを二回押す仕事に15,000円の予算が
計上されていたという。
すでに書いたが、政府が行うそんな会議、公聴会なんてカネばかりかかり、しかも
やらせになるに決まっている。教育問題について意見を述べたい国民はいくらでも
いるだろうが、わざわざそんなところに出かける時間はないのだ。
私が提案したいのはTMでなくNM(ネットミーテイング)だ。賛成か、反対かを
含めてネット会議で意見を述べてもらうことはいくらでもできる。もちろんそれに
ついては無責任な発言や会そのものを妨害するようような発言、行動も出てくるに
違いない。しかし多くの国民が納得する優れた意見にもお目にかかれるはずだ。
安倍内閣はメールマガジンを実施しているが、その延長線上で一つこういうものを
試みてみたらどうなのだろう。
そうすれば極めて短時間にTMなどにくらべはるかに効率よく国民の生の声を収録
できると思う。Yahooのアンケート調査では7割がTMは有効でないと答えて
いるが、もしそうしたネットミーティングは有効かと問えば、8割は有効と答える
だろう。
2006/11/25
早勢 直
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