今週の主張 −5月
今週の主張(15):
ゴールデンウイークと夏休み
ゴールデンウイークのまっただ中である。企業にによっては4月27日の土曜
日から5月6日の月曜日まで10連休というところもある。結構な話である。連
休の間、日頃できないことができる。たまった私用や、両親を訪ねてふるさとへ
の訪問、それに外国旅行などそれぞれの楽しみ方がある。その事自体には何も反
対するわけではない。しかも今は季節的には最高に過ごしやすい時である。暑か
らず寒からず。木々の緑、花が咲き乱れる一年で自然のすばらしさが一番満喫で
きるシーズンである。
そういう季節だから遊んだり、休んだりするのも楽しいが、しかし働くのにも
最適のシーズンなのである。全ての生物が息吹き、成長する時なのだ。。働いて
てうんと能率の上がる時だ、だから私はこの時期はむしろ働いて、あの暑い夏は
もっと休んだ方がいいという意見を以前から持っている。日本の夏は特に蒸し暑
い。最近は職場もどこへ言っても冷房が利いていて仕事にさしつかえるようなこ
とはないように見える。が、通勤途上の蒸し風呂のような暑さにはほとほと参る。
夏にも夏休みはあるがこのゴールデンウイークと同じか、むしろ短い位である。
一年を通じていつ働くか、いつ休むかという観点からいうとむしろゴーデンウイ
ークの季節はもっと働き、そして蒸し暑く仕事の面では能率が上がらない真夏は
もっと休んだ方がいいと思うのである。それに夏は子供も夏休み。家族そろって
の帰郷や、旅行もこちらの方があわせやすい。
ゴールデンウイークに休みが多くできたのは、みどりの日、憲法記念日、子供
の日など国民の休日が多いことが理由であろうし、これを飛び石で休むことはか
えって能率が上がらないから、連続休日にした方がいいという理由であったに違
いない。今更国民の休日を振り替えるわけにはいかないだろうが、飛び石になっ
ても、実はこの時期はもっと働く時期で、逆に真夏はもっと休んでいい時期とい
う考えがあっていい。
私はゴールデンウイークの休みはより短く、夏休みをより多くとることを提案
したいのである。
1996/5/4
Tadashi HAYASE
今週の随想(3):
クレジットカードの危険
パソコン通信とかインターネットをやるようになって、ものやサービスを通信
で買ったり、契約をしたりする機会が増えた。その時の支払い手段としてクレジ
ットカードでというのが圧倒的に多い。中にはクレジットカード以外に支払い手
段を認めないというのもある。私も最近インターネット−のプロバイダー加入契
約やニュース送信サービスの契約をこれでやった。いや、便利である。こんなも
のの支払いのために郵便局や、銀行に行って振り込みをやるのでなくクレジット
カード番号を登録するだけで支払いができるのだから面倒がなくてすむ。今時誰
でも2、3枚のカードを持っているから、そのために改めて加入することもない。
新規に加入するとしても最近は極めて簡単な手続きですむ。
しかし、簡単、簡単ってクレジットカードを多用することにいくつか問題があ
ることは先刻ご承知の通りである。特にインターネットでのクレジットカードの
使用に問題があることは指摘されている。クレジットカードのIDは相手の求め
るまま記載すると、これが第3者に盗み見されてしまうという問題。いわゆるハ
ッカーにかかると記載したものが読まれてしまうそうだ。私はブラウザーは
Netscape Navigatorを使っているが、クレジットカードの使用時はもちろん電子
メールのパスワードなどを送る場面になると、「送付するに当たっては注意する
よう」との警告のメッセージが出る。だからなるほど注意しなければという気に
なる。
だからそうした通信販売を取り扱う会社で、クレジットカードの支払いを要求
する場合でも画面上ですぐにカード番号の記載を求める所もあれば、それは別途
のルート、例えばFaxとか郵送で求めるところもある。後者の方がそうした安
全性をちゃんと考えているようだが、郵送faxによるというのも実際に紙の上
にはっきり書かれるわけだからかえって不安も高い。いずれにせよクレジットカ
ードの取り扱い安全性確保がインターネットーの大きなテーマであるには違いな
い。
クレジットカード使用に当たって私が経験したもう一つの問題点。それは一旦
契約すると待ったなしに銀行から請求額が落ちてしまうということ。実は安全性
の問題もさることながらこっちの方が問題が大きい感じた次第。昨年7月あるプ
ロバイダーと加入契約をした。入会金、月の利用代金はクレジットカードで支払
うこととして、毎月銀行口座から落ちることに同意したわけだ。オンライン契約
だからその契約内容を十分読んでやらなかったことはこちらの落ち度ではある。
契約から2ケ月経ってアクセスポイントとかその他サービスの問題でそこは使
えないことがわかり、やめることにした。それでやめたい旨何度も電話したが電
話は一切つながらない。Faxも何度も入れた。なんの返事もない。毎月最低料
金2000円は確実に銀行から落ちている。12月になってこれも2ー3度郵便で脱
会を申し入れたのだが、中旬になってやっと脱会申請書を送ってきた。加入契約
はオンラインだが脱会は文書でいうことだ。もう年の暮れだったから、その脱会
届けは年が明け1月になってから送った。それを受け取ったという確認が来たの
が1月末。それを受け取って後2ヶ月後に脱会できる契約だから会費は3月まで
取られるということ。とうとう9ヶ月分18,000円もの金を何の益もなく取られた
計算になる。
加入契約内容をちゃんと読んでやらない方が悪いと言えばそれまで。だけど加
入はオンラインでできるが、脱会は文書でしかも郵便に限るというのは何事だと
怒ったものの後の祭り。今後クレジットカードの使用には一層気をつける必要性
を悟らされた次第。
1996/5/11
Tadashi HAYASE
今週の随想(4):
天気予報
一般のテレビ番組は忙しくてあまり見ないが、ニュース番組と天気予報は可能
な限り見る。特に天気予報は熱心に見る。今日明日だけではなく、特に4日先の
週末のそれである。それも仕事の関係ではなく週末のテニスのためだ。週末の天
気が雨ならば、急きょ室内コートを予約したり、またテニス以外の週末スケジュ
ールを変更したり、考え直したりしなければならないからである。ウイークデイ
の天気も気にはなるが、それは出勤時、傘を持っていくか、いかないか位で、仕
事のスケジュール自体に影響を受けるわけではない。天気予報や天気図がどのよ
うになっているか見ていると、こちらも予報官と同じように現在はこうだが、
12時間後、24時間後どうなっていくか予想をしてみるわけだ。最近はこれか
ら天気がどうなっていくか、天気図でシミュレーションまでやってみせてくれる
から、予報と言えどもも非常に説得力がある。
昔に比べると天気予報もよく当たるようになった。日本のみならず大陸関係の
情報データがよく入るようになったこと、コンピュータが発達したこと、それに
通信衛星ひまわりなどからのデータがなにより予報の精度を上げているのだろう。
通信衛星の映像で、雲が刻々動いていく様など見ていると、自分の住んでいる地
域の天気が今後このようになっていくという予報がその通りらしいと説得される
のだからたいしたものである。
天気予報がよく当たるからと言ってもその確率が100%になったわけでは
ない。事実先週末も当たらなかった。実は悪い方に当たらなかったのだから文
句はない。土曜日は大体天気予報通りだったが、午後から雨という予報が当たら
なかったし、日曜日は朝から雨の確率50%という予報は全く当たらず、朝から
快晴に近い天気であった。それで朝からテニスが十分楽しめたという次第。
私らのように趣味のために天気が気になるというのたいした問題ではないが、
天気予報次第で仕事がうまくいくかどうか、ビジネスが成功するかどうかを左右
するということはさまざまな分野で現実の話である。農業や漁業などはまさにそ
うだし、サービス産業だって天気のいかんで売上、収益が影響されるということ
がある。従って予報の精度いかんで営業成績が決まってしまうこともある。後楽
園球場が今日のようにドーム球場となる前、球場会社は毎日のゲームの度に、後
楽園球場だけのための予報を多額の金を出して買っていた。その日ゲームがある
かどうか、その日の天気がどうか、でどんな準備をするかが決まるからそのこと
は球場経営成績に直接影響する。例えば、その日ゲームがあればそれだけの弁当
販売のための手当、準備をしなならないし、逆に何千もの弁当を用意したのに雨
でゲームが流れてしまえばそれだけ弁当が無駄になり損失となるわけだ。
天気予報が当たるかどうか、実は我々が常日頃想像している以上にあらゆるビ
ジネス、経済・社会の生活の場面で影響があることでなのである。天気予報の精
度はこれからますます上がっていくことはまちがいないが、それが自分の職業や
生活とそれぞれどういう関わりがあるか、今一度よく考え、整理をしておくこと
が大切だろうと思う。
1996/5/13
Tadashi HAYASE
今週の意見(16):
ウインテルの世界
ウインテルとはいうまでもなく、今やパソコン基本OSの大半を占めるマイク
ロソフト社のWindows95の、Winと、パソコンのCPUについて圧倒的シエアを誇
るIntel社のtelを取った言葉である。この2つのキイワードが今やパソコンの基
本仕様を決めていると言っても過言ではない。それは多分に両者の独占状況を皮
肉った見方であり、その恩恵にあずかれないグループのやっかみでもある。同じ
業界にいるメーカにとってはそれは不愉快きわまりない状況であるには違いない。
しかしこれはユーザの立場からいうと総じて歓迎すべき状況である。パソコン
は今や大きく標準化されたからである。数年前日本のパソコンは何種類ものハー
ド仕様、それにOSもまちまちであった。それぞれに使われるアプリケーション
ソフトもそれぞれの機種にしか使えず、互いに互換性がなかった。周辺機器も機
種が違えば互換性がなく、したがってそれぞれ高いものについた。今日ハード仕
様はDOS/Vなどに標準化が進んだし、特にOSがWindows95に殆ど統一された結果
本体ハード機器アプリケーション・ソフト、周辺機器間の競争が激しくなり、そ
れが全体の価格格ダウンにつながった。ユーザにとっては好ましい状況である。
こうした中でパソコンメーカが、どのような生き残りのための戦略を立てるか
は極めて難しいことは理解できる。ハード、ソフトにどう付加価値をつけるかの
競争は大きく限定されてしまう。一番肝心なハードの頭脳、心臓部がどれもこれ
も同じ。一番重要なソフトであるOSが全て同じということになればである。し
かし、競争の分野は果たしてそれだけか。消費者、ユーザはただ標準化された、
安いパソコンだけを求めているのかである。
ユーザ、特に初心者の個人ユーザが爆発的に増えつつある今日、そうしたユー
ザが求めているのは十分なサポート体制である。パソコンなるものを初めて購入
し、動かしてみる人たちにとって、Windows95の操作一つとっても極めてやっかい
なものであることはまちがいない。そんな時すぐ近くに、わからないことに答え
トラブルを解消してくれる人がいればいいが、そうでない場合メーカのサポート
センターなどへ電話することになる。そしてこのセンターなるものの電話はまず
つながらないのである。しかもサービス時間帯はウイークデイの9:00ー
17:00。勤め先から帰ってさあやってみようか、とか、休日ちょっとやって
みようかと思ってもどうしようもない。かくしてパソコン教室はどこも大賑いと
なるのだが、こうしたサポート・サービスをもっと充実したらもっとそのパソコ
ンは売れるのにと思う次第である。
パソコンはさらに高級化し、そして安くなるだろう。それはユーザにとってあ
りがたいことである。ただメーカのその他のサービス特にサポート体制充実を望
みたい。ユーザ側もこの際認識を改めるべきことがある。そのサポートはかなり
のコストが掛かり、それにはしかるべき価格を払うことが必要であることを理解
すべきなのである。
1996/5/25
Tadashi HAYASE
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