2004年 今週の意見 3月

今週の意見(360):

人生の格言

 英会話クラブの試行が始まって、上田双峯さんが英語の格言をいろいろ書いてく
れるのをきっかけにして、英語MLに毎日一つ英語の格言、その日本語版、それに
簡単なイラストをつけて載せることにした。 

 始めてみると結構大変だが、それがまた勉強になり、しかも楽しい。上田さんが
提供してくれるもののほか、英会話クラブで教材として使うこともあってできるだ
け、分かりやすく簡単なもの、しかもイラストをつける以上、それを作りやすいも
のを選びながらやる。その選定の過程、イラスト作りなどが楽しいわけだ。

 日本語でよく知っていることわざを英語ではどう言うか、またその逆、英語の有
名なことわざは、日本語の数あることわざのどれに当たるか、英和辞典を引いたり
また逆に和英を引いたりしてたしかめながらやっていく。面倒な話だが、結構勉強
になる。

 英語でも日本語でも同じようなことわざはいくつかあるし、また逆の意味のこと
わざもある。時はカネだから、何事も急いでやれ、というのもあれば、成功のため
には、ゆっくり着実にやれ、というのもあるとということである。両方とも真理な
のであろう。まさに人生の格言の総おさらいである。

 簡単なイラストを作ることも、ことわざ本来の意味、それを簡単な絵、イラスト
でどう表現するか、考えることも実に楽しいものだ。「急がば回れ」など、ウサギと
カメのイソップの話から取って、ウサギとカメの出来あいの絵を使ってカメが先に
ゴールするところを描いたもので幼稚なものを作った。できたものはともかく、そ
うしたことを一つ一つ考えること自体ががいいのである。

 さてどれだけ続くかわからないが、まあできるだけやってみよう。 「継続は力な
り」である。さて早速これを英語でどういうのか考える。イラストを描くとなるとど
んなものにしたらいいのか、である。難しい。適当な英語版を探しているがなかな
か適当なものがない。どなたか教えてください。

 最後に私の座右の銘はこれである。精神一到何事かならざらん。Where there is a
will, there is a way.

2004/3/6
Tadashi HAYASE
今週の意見(361):

産業再生機構のカネボウ支援

 11日朝の新聞を見て驚いた。産業再生機構のカネボウ支援が決まった
そうでなんと3660億円もの資金を投入、問題の化粧品部門だけでなく
全体の再生支援に乗り出すという。

 カネボウの化粧品部門は花王が買収するという話が進められていたが、
直前になってその話がダメになったことを聞いたのはつい二週間も前のこ
とだったか。その話が決定直前になって破綻したのは、社内特に労働組合
の反対が強かったというのがその理由であった。なぜ労働組合が反対する
のか。要するに人員整理を含めたリストラを恐れたのだろう。それに加え
そもそも花王とカネボウでは企業文化が違う。化粧品といってもその質も
内容も違う、などと社内でも化粧品部門の反対が強かったそうだ。

 そんな声を聞くと人事ながら何をおっしゃるのか、といいたくなる。そ
んな経営に失敗し多額の負債を作っておいて今更リストラ反対も、企業文
化もへたくれもあったもんじゃない。花王は買収額として4400億円も
のカネを投入しようとしていたそうだ。今の自身の化粧品ビジネスと合体
していわゆるビジネスの相乗効果を狙ったということであり、そんな多額
の投資も十分ペイすると見込んでいたわけだ。

 が、横から産業再生機構なるわけのわからんものが出てきてろくろくカ
ネボウ本体の経営内容の査定も行なわないまま、早々に支援を決定したと
いうのは一体どういうことだろうと、疑問に感じたのは私だけだろうか。

 産業再生機構などというが、そこで使うカネは要するに国民の税金なの
である。民間のことは民間に任せるなどとどなたかがおっしゃっていたが、
その民間のビジネスのプロが買うといってるものをどうして、わざわざ横
からでてきてそんな多額の国民のカネを使ったりするのか、大いに疑問が
ある。

 人ごとではない。国民はもっとこうした問題に関心を持つべきだ。カネ
はほかならぬ公的資金、国民の税金なのだ。

2004/4/13
Tadashi HAYASE
今週の意見(362):

高橋尚子選手落選

 名古屋国際で土佐礼子選手が東京国際で2位だった高橋尚子選手の記録
を上回ったため、高橋選手はついにアテネオリンピックに出場できなくな
った。あくる日のマスコミ各社はいずれもこれを大きく報道した。朝日新
聞など社説と天声人語でこれについて論説していた。いずれにせよ、それ
ほど大きな国民にとっての関心事だった。

 マスコミは概して、高橋選手にとって残念なことだが、陸連の決定は、
妥当だったという見解が多かったようだ。以前のアトランタの時の有森選
手の選考過程などと比較すると、今回は過去の実績よりも現在の実績を重
視したということで、そうあるべきだという見解については私もそうだと
思った。いかなる決定をしても陸連への批判は避けられないだろうし、陸
連理事たちが、過去のいきさつを捨てて世論の風当たりがより小さい方を
選択したという批判も当たってはいようが、それでもそれでよかったとい
うことだ。

 小出監督や高橋選手が陸連の過去の選考事情を勘案して、いわゆる大阪
国際と名古屋国際のレース結果を待ち、その方がリスクが少なく、選考さ
れる確率が高いと判断したに違いない。それはそれでいいのだろうが、一
つ、そのいずれかに出て正々堂々と勝負した方が悔いが残らなかったはず
だ。

 世界選手権をはじめ、東京、大阪、名古屋と4人の候補選手がいずれも
そこでは互いに競争を避け、それぞれ別のレースに望んだというところ、
そうしたかけ引きみたいなものが、外からそれを見ている我々一般フアン
には分かりずらいところでもある。いっそのこと、せめて二つくらいのレ
ースに絞って、そのベスト記録の上位三人を選ぶといった、よりすっきり
した選考方法があってしかるべきではないかと考えたのである。

 高橋選手のシドニーオリンピックでの金メダルの栄光がこれで損なわれ
るわけでない。その選考過程が少々ややこしいいきさつがあったとしても
政治の世界などの不明朗さに比べたらまだオープンでフエアであり、高橋
選手のさわやかな落選の弁についても全国民ともども「残念でした、お疲れ
さんでした」と拍手を送ったのだった。

2004/3/20
Tadashi HAYASE
今週の意見(363):

「汝殺してはならぬ」

 イスラエルが直接ロケット攻撃でハマスの最高指導者ヤシン師を殺害し
てしまった。そうしないと、テロ攻撃の根源を断ち切れないという理由だ
。なんとひどいことをしたか、そして論理だろうと思う。

 国連安保理はイスラエル非難決議を可決しようとし、ロシア、中国、フ
ランスなどは賛成したが、アメリカが拒否権を発動して、これを成立させ
なかった。アメリカはイスラエルの行なった行為に懸念を表明しながらも
決議案がイスラエルだけ非難して、もう一方のハマス側のテロ行為につい
て言及しないのは不当だという理由である。果たしてそうだろうか。すで
に何千にも達する敵味方の罪なき市民を巻き添えにしたイラク戦争を始め
たアメリカがイスラエルの行為を責めることなどできようはずがないこと
も事実だろう。

 安保理決議は決して何も一方的にイスラエルの行為だけ紛争の元凶だと
責める意味ではないだろう。相手側の最高指導者を直接殺害するなどとい
うことを始めると今度は相手側の報復に歯止めが掛からなくなることを恐
れてそのことへの警告だろう。

 それでなくてももう相手側への攻撃、それに対する報復の悪循環はイス
ラエル、パレスチナ紛争はもとより、イラク戦争に関する紛争のそれにつ
いてもう歯止めが掛からなくなってきている。憎悪の悪循環が収まりのつ
かない状況になりつつある。

 前に見たことがあったが、最近映画「十戒」をレンタルビデオで借りてき
て見た。英語の勉強というのが一つの目的であった。ストーリそのものは
知っていたが、改めて見ていて、モーゼが山頂で神から「十戒」の啓示を受
ける場面が印象的であった。神の「十戒」が石に刻まれる部分である。

 その一つが、「殺すなかれ」である。神は他の戒律とともに、人間にそれ
を守ることを命じられるわけだ。それを守らぬものは滅ぼすと宣言される
のである。

 私はキリスト教徒でも、イスラム教徒でも、仏教徒でもない。が、この
十の戒律はあらゆる神の絶対の教えであると信じるものである。宗教のこ
とはよく知らぬ。が、少なくともキリスト教徒と称し、「聖書」をその聖典
としている信者たちがどうしてこの絶対の戒律を守れないのか、というこ
とだ。

 映画の中でも、神はその「戒律」を守らない人間を滅ぼされる。モーゼが
受けた戒律はキリスト教でもイスラム教でも共通のもののはずである。そ
してそれは「殺すな」という戒律を守らぬ人類が破滅の道に向かって歩いて
いるという示唆なのだろうとふと思ったわけだ。

2004/3/27
Tadashi HAYASE
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