2003年 今週の意見 3月

今週の意見(309):

ヘルシーピープル

 毎週一度妻と一緒にスポーツクラブに通っている。一度といわずと毎週二回くら
いは行ってもいいのだが、お互い時間が合うのが、金曜だけなのでそうしている。
私の方は他に体を動かす機会はいくらでもあるが、妻の方はこれしかないので、そ
れにつきあっているわけだ。

 水泳、ストレッチ、スカッシュなどその日のプログラムに合わせてやるのだが、
一週間に一度でもそうした運動をやるのとやらないのでは健康維持のため、大きな
差になっていることは間違いない。

 クラブに行くと会員の殆どは60歳以上の男性、女性である。現役のサラリーマ
ンらしい人もいるが、そういう人はむしろ土日とか、週日でも我々が行かないアフ
ターファイブに行っているのだろう。

 熟年層の人はみな熱心にそれぞれの運動を黙々とこなしている。みな健康そうで
ある。クラブ内での別の趣味の付き合いもあるのだろう。

 そうしたことができるのはほんの一部の恵まれた人なのだと妻はいうが私はそう
は思わない。経済的な余裕のことを言っているのだろうが、別にスポーツクラブな
どでなくても、その心掛けしだいでいくらでも、運動はできる。私たちの町は特に
公園や野山で歩いたり場所に恵まれているし、また市の設備を使って定期的に運動
を楽しむ機会はその気にさえなればいくらでもある。水泳だってそうである。要す
るするに心がけ次第なのだ。

 最近介護保険料が結構高いので気になっている。いや、もうそれを受給する資格
だってあるのだが、こちらはそんなものに当面お世話になるつもりはさらさらない。
自ら健康維持のため積極的に努力している人たちもそのつもりだろうし、またそう
いう心がけの人たちがもっと増えたら、その制度の運用ももっとうまくいくはずな
のである。

 医療保険だ、介護保険だという前にもっとヘルシーピープルを増やすことに制度
面でも充実をはかるべきだし、自分自身もそのように心がけることである。

  「楽しみは 孫にも負けず 走ること」

2003/3/1
Tadashi HAYASE
今週の意見(310):

魔法の調べ

 2月7日の日経新聞の広告をみていたら、「アマデウス魔法の音、発想力」とい
う本の第二弾ががあった。第一弾が同じ主題で、集中力。全米で200万枚のCD
付きの本が売れ日本でもベストセラーを記録中という。

 内容は本のタイトルから想像がつく。さまざまな心理療法に音楽療法というのが
あることは知っていた。また心理的病の療法というより以前から記憶力、集中力を
高めるのに、クラシック音楽とりわけ、バッハとかハイドンとかの古典派のそれが
いいということも知っていた。

 そうした分野の研究家の米ドン・キャンベルが、モーツアルトの数ある音楽の中
から特にそうしたことに役立つものとして、音楽集を収録して本として出したもの
だ。

 ホームページも見たが、著者によればそれを聴くことで、

  ・集中力、想像力が高まる
  ・記憶力を増進させる
  ・会話のヒヤリング能力を高める
  ・ストレスを低減させる
  ・幸福・安心感を持たせる

 などの効果があるという。にわかに信じがたいが、それだけベストセラーを続
けるということは読者もきっとその効果を認めているのだろう。

 あらゆるクラシックの中で、モーツアルトフアンは特に多い。私も60の手習い
でピアノを始めたが、さあどんな曲が弾いてみたいかとなると、やさしくアレンジ
したものを含めて今のところモーツアルトのそれが圧倒的に多いのである。同じ仲
間とさあどの曲がいいかという話になる。私はいつも冗談半分に一にモーツアルト
二モーツアルト、三、四がなくて五にモーツアルトなどという。これでまたわが意
を得たりと話ができるというものだ。

 なぜモーツアルトなのか、なぜそうなのか理屈では説明できない。が、そうなの
である。

 まだ、そのCDは買っていないが、是非早急に入手して聞いてみたい。その報告
はいずれまた別の機会にすることになるでしょう。

2003/3/8
Tadashi HAYASE
今週の意見(311)

腰抜け外交

 この前散髪さんに行ったら、いわゆる床屋論議が始まった。丁度テレビで拉致問
題のことを報じていたこともあったからだが。その床屋の主人が、蓮池さん夫妻が
市役所へ就職したことについてこんなことを言った。

 「まあ、わかるけれで、なぜ国だの、市などがそこまで面倒をみなければいかん
の・・・・」私は一瞬、うーん、と絶句。当初8人の方が帰国された頃と違い最近
のテレビ報道なども段々その問題に対する関心が薄れてきているし、何よりも国民
の関心もそうだ。と、いうより問題の本質を見誤っているのではないか。

 要するに日本人はみな熱しやすくさめやすいのである。のど元過ぎれば熱さを
忘れるとも言う。そして、本当の問題がいつのまにかすりかわってしまう。

 拉致家族代表の人がアメリカを訪問し、アーミテージ氏など要人に会った。そ
して北朝鮮の拉致問題など、今世界中で問題になっているテロ行為と同じだという
発言を引き出した。帰国して川口大臣に会い、それを伝え、問題解決のためにも北
朝鮮に対する経済制裁の強化など訴えたわけだ。

 その川口大臣いわく、テロ行為とは法的にそう定義できるかどうか問題があると。
経済制裁ということも慎重に、世界の情勢を見ながら慎重やらなければということ
を言ったのだろう。それを聞いて拉致被害者代表の方々は激怒したそうだ。

 当たり前だろう。日本の外務省だ、政府首脳たちの弱腰、事なかれ主義がこんな
問題を作りだしてきたし、これからさらに何が起こっても不思議でないあんな国と
の状況が続いているわけだ。拉致家族にとって経済制裁など彼らの家族の命を危う
くするかもしれないことなのだ。にも、関わらず、なぜそんなことを政府に要求す
るかである。そうでもしない限りならず者はひらき直るばかりだからである。

 日本の国内ではダメなので、拉致家族がアメリカにでかけ、この無法を国際社会
に訴えようとしたのである。アメリカは理解を示した。が、肝心の日本外務省の首
脳がこの有様である。

 情けないの一言か。

2003/3/15
Tadashi HAYASE
今週の意見(312):

戦争のための戦争

 やはり始まったか、という感じですね。テレビでバグダッド市街への巡航ミサイ
ルの攻撃の様子を見ても、そんな大きなショックも、感慨も受けないのは湾岸戦争
のそれも見たし、戦争が始まることはもうそれこそステップ・バイ・ステップ報道
通りということもあるのでしょう。

 ああやって始まってみると、戦争大反対、アメリカけしからん、なんて言ってい
た、思っていた人々も、既成事実を示されると、まあしゃないか、フセインさえ亡
命してくれたらことが収まったのだし・・・となってしまうのが、私自身を含めて
世の人たちの一般的な反応なのだろう。

 日本の同盟国アメリカを支持するという政府声明もそれでしかたがないかという
ことになってしまう。政府与党はそれでかたまってしまうし、絶対反対を叫ぶ野党
の主張などもなんとなく空虚になってしまうのである。

 アメリカの主張はわからぬではないが、どうしてあそこまで、イラク攻撃を急ぐ
のだろうという多くの人が持っている根本的な疑問、疑念もどこかに飛んでしまう。

 英米で20万にも達する陸海空の兵や、装備を配置し、多分何ケ月どころかおそ
らく何年もかけて準備してきた戦争なのである。そこにいる指令官、兵たちはプロ
中のプロ。訓練を重ね、演習をやってきたことの成果をあげたい、実際に試してみ
たいという気持ちが、どこかにあっても不思議はない、という見方はうがちすぎだ
ろうか。

 軍隊はなんのために存在するか。国民の生命財産を守り、国家を守る、しかも戦
争を未然に防ぐというのが建前だろう。が、彼らが一番その存在意義を国家国民に
を示せるのは実際の戦争で成果を挙げ、国民に見てもらうことなのだ。

 アメリカ国内にだって戦争反対の声は結構高かった。が、ブッシュが戦争宣言を
し、それが始まったとたん、ブッシュへの支持率がぐんと跳ね上がるのである。反
対などというのも命をかけて戦っている人たちに悪い、という心理がそのそこにあ
ることもまちがいないのである。そうして問題のこの戦争の大義などどこかに行っ
てしまった。

 ある意味では起こるべくして起こった戦争ではないか。そんな見方はうがち過ぎ
なのか。

2003/3/22
Tadashi HAYASE
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