2004年 今週の意見 2月
今週の意見(356):
ウイルス騒ぎ
最近またMydoomとかいう新種のコンピュータウイルスが世界を騒がしているよう
である。私たちのやっているMLでもパソコンクラブの仲間や、MLの会員の方か
ら、不審なメールを受け取ったとか、ウイルス対策ソフトの会社から、ウイルス
汚染メールを削除したとか、ウイルスに侵されたものを修復したとかいうメッセー
ジを受け取ったとかの報告が沢山あった。
そうしたメールの多くがMLの名前で送られてきたという事実に人々はショック
を受けるらしい。攻撃を受けるのは大企業や官庁かと思っていたら身近なMLの名
前で送られてくるという事実そのものに一種の恐怖を覚えるのは無理もない。また
MLの会員の多くがウイルスに侵されるということがないよう万全の措置を常日ご
ろとっていることの大切さを決して否定するわけでない。パソコンクラブやMLで
も何度もその対策の具体的な方法につき、お互い学び、そのために必要なアクショ
ンを取ってきたことなのである。
そのおかげもあったのだろう。会員の殆どはほぼ冷静に今回の事件を受け止めた
ようでだった。こうした場合一番困るのが過剰反応である。過去にもあったことだ
が、MLのリストからはずしてくれとか、メールをすべてやめてしまうとか、中に
はインターネットにつなぐことことすらやめてしまう人がいる。 どちらかという
と概してそうしたことに総合的な正しい知識を持たず、ただそのことにのみ過剰な
知識を持っている人に多い。
そうした過剰反応というか「羹に懲りて膾を吹く」という反応を世間に起こすこ
と自体がまさにこうした攻撃を仕掛けるネットテロリストのねらいなのである。
彼らはこうした攻撃で人々が右往左往するのをみて「愉快、愉快」と喝采して喜ぶ
のである。
ウイルスと聞いて、冬になると流行る流感のウイルスと混同する、そういうイメ
ージをいだいて恐怖心を持つ人がまだまだいることも驚きである。コンピュータウ
イルスなどはっきりその存在を確認できるし、新種が出た途端直ちにそのワクチン
ができてしまうのはご承知の通りだ。そして、仮に、仮にである、それに侵された
といったところで、別に命が奪われるわけでない、せいぜいパソコンやインターネ
ットが何日か使えなくなるだけの話だ。その修復だってたいした手間ではない。そ
れくらい割り切って考えようということなのである。
だからといって何もこれを軽視しょうというのでない。それを防ぐ万全の体制を
常日ごろ取っていることである。そして万が一汚染され、パソコンが動かなくなっ
た時の対策も準備しておく場合によってはその練習もしておくということの必要性
もいうまでもないことだ。
2004/2/7
Tadashi HAYASE
今週の意見(357):
英会話クラブ発足
地域でパソコンクラブというものを一年半前から始めたが、当初の想像以上にそ
の後の発展展開があったと思う。この2月初めにはNetCommonsという国立情報セン
ターが主宰する地域コミュニテイ活動のネット化支援プロジェクトへのモニター参
加ということも決まり、今後全国のパソコンクラブとの連携、ネットワーク化を図
っていく予定である。
パソコン学習と並んで、熟年層にもっとも関心の高いものに英語学習、英会話学
習がある。多くの熟年者が高い授業料を払ってパソコン教室に通ったり、英会話教
室に通ったりしているのはその証拠である。結構なことである。
我々の住む市に限らず、日本の各地方都市が熟年者対象に「生涯教育」というテ
ーマを掲げ、その展開をはかっているが、そのための建物を立て、教室を作ったり
してもいわゆるハコだけで、その中身は殆どないのが実情である。我々の市でのパ
ソコン教育ということに関しても、年に数回ワープロだの表計算だのの講習会を実
施するだけで、継続的なものは何もない。
もう一つ熟年層に関心の高い英会話について、何か講習会があったり、ましてや
継続的な教室みたいなものが開かれているという話は聞いたことがない。
パソコンクラブと同じように英語、英会話を楽しく学べるようなクラブを作って
欲しいという要望が仲間から過去何度もあった。市がそういう声に耳を傾けること
ができないことを嘆いてもしかたがないし、それ自体無理からぬところもある。な
らばそれはやはりそれぞれ同好の人たちが集まって、やればいい、するしかないと
思い立ったわけだ。
上記NetCommonsへのモニター参加というきっかけもあって、新しく英会話クラブ
を作ってみることにしたわけだ。幸いパソコンクラブのMLには英語、英会話学習
教育に関しては経験の深い原清氏、渡部陽氏をはじめとして沢山いらっしゃる。そ
の人たちとも協力してまずは私の住む村山市をスタートとしてやってみようという
ことになったわけだ。
私たちが学生時代英会話を習おうとしてもその手段方法は極めて限られていた。
ところが今の時代は違う。数多くの英会話教室がある。テレビ、ラジオ、ビデオ、
CD、DVDなどのメデイアの教材が豊富にある、特になんと言っても大きいのは
パソコンとそれにインターネットというメデイアがあることだ。これをどう活用す
るか、いわゆるeラーニングをどう活用するかが、大きなテーマなのである。これは
もちろんパソコンクラブの今後の展開のテーマでもあるのだが。
さてこれがどう発展させていくか、それを呼びかけ始めた以上はやはりその成果
が求められることは当然だ。ただそれにはその趣旨を理解し、多くの方に自由闊達
に参加していただけることが何よりの支えであり、条件となる。その趣旨をご理解
いただき、多くの方のご参加をお願いする次第である。
2004/2/14
Tadashi HAYASE
今週の意見(358):
日本における英語教育について
先週に続き今回は日本の英語教育について一言書いておきたい。2月19日に私
たち同志で地域の英会話クラブを立ち上げようとしていきさつは先週書いた通りで
ある。(今週の意見:357)おかげで、当日午後一時から開かれた説明会には遠
くからこのプロジェクトに協力していただける渡部氏、原氏、上田氏、伊藤氏など
4名もの方の参加をいただいたし、パソコンクラブの人が主であったが、15名も
の方の参加を得たのであった。3月18日にもう一度お試しの会をやった後4月か
ら正式に発足することになった。
4月初めには、英会話クラブの募集広告が市報に載るが、それで多分相当数の応
募者があり、実際にクラブ入会されるだろうと思う。そうした期待に応えるべく、
準備を進めたいと考えているところだ。
英会話クラブの説明会があった19日木曜日朝購読している朝日新聞を開いたら
一面トップに「小学校で英語必須検討」というものであった。その内容は読まなくて
も想像がつく。今日本では英語は中学から必須科目で、英語はいわゆる「総合学習時
間」でやるやらないは各学校の判断ということになっているのである。社会の国際
化が進む今日、やはり英語は第二公用語として小学校から教えていった方がいい、
いくべきだという多くの識者の問題提起があって文部省もそれを具体的に検討しよ
うということになったようだ。以前にも「今週の意見」でも書いたと思うが当然のこ
とであると私自身は思うし、そうすることには勿論賛成である。
が、さて日本という国、政府が何か新しいことをする、制度を変える、新しい制
度を導入するとなるとなんでもえらい時間が掛かるのである。本件でも朝日記事に
あったように中教審に専門検討グループを作って、時間を掛けて審議検討し、その
上で閣議決定し、必要な法改正も国会で行なって、・・となる。まだそのこと自体
実現するのはまだ3年先かそれ以上のことになる。
すぐにもやった方がいいということなのに、どうしてそんな時間が掛かるのかで
ある。子供に英語教育が必要かなんてことはもうこれまでも十分さまざまな形で論
じられてきた。それが必要かどうかなんてことは、例えばテレビやラジオを放送番
組の数の多さを見ていても、インターネットでの英語教育講座やまたその関連の話
題の多さ、町の塾や、英会話教室などの需要、ニーズの高さを見ていたら一目瞭然
なのである。
私に言わせると英語を小学校からの義務教育にするかどうかなどの議論などもう
必要ないのではないか。第一既にそのニーズは明白だし、またそれに応える手段方
法も十分あるということだ。文部省がどういう決定をしようと、世の中すでにそう
いう方向で進んでいるという事実をそれを審議する学者だの評論家は一体どれだけ
わかっているのだろうかとちょっと考えた次第である。
2004/2/21
Tadashi HAYASE
今週の意見(359):
Linuxの世界
我々のパソコンクラブや英会話クラブで、国立情報研究所の(NII)の「Net
Commons」というネット・コミュニテイ形成のプロジェクトに参加しようと
企画をし、調査研究を始めた。
そこで提供される無償のシステム一式をいれるためには、独自のサーバを入れた
り、専門のシステムエンジニアが必要だということだった。ハード・ソフトの最初
のインストは大変だろうが、その後の実際の運営はなんとかなるだろうと考えた。
が、実際の話はむしろ逆であった。サーバといっても企業法人が導入するような大
がかりなものではない。たしかにそれ自体は、パソコン一台買う位の費用なのだが
その実際の運営となると、これは大変である。サーバという限り一年365日動い
ていなければならない。絶えざるメンテナンス、それに今の時代セキュリテイ管理
が大変である。結論的にはまずはその体制を整えることが先決ということになった。
しかしいろいろ検討の過程で改めて研究したサーバのこと、サーバを動かすOS
のこと、インターネットにつなぐためのダイナミックDNSの仕組みのことなど
実際にやってみて得た副産物は大変大きかったようだ。特にLinuxの世界に触
れたことがよかった。
以前から、Linuxというものの存在は気になっていた。パソコンの世界は
マイクロソフトのWindowsの独占状況である。なににつけてそうした独占状
況は政府公共関係、企業、個人のユーザにとって望ましいものでないことはいうま
でもない。それに対抗して生まれてきた無償のLinuxというOSに世界中のあ
らゆるユーザ層が着目し、その実用化をめざしやってきたことは周知のことだ。そ
して現実的にも、個人のパソコンの世界はともかく、政府、企業では特にサーバー
のと分野ではかなりその勢力を伸ばしてきたことも事実である。
パーソナルユースでも、書店でLinuxを実際にインストするCD付の書籍が
沢山販売されており、実際にやってみようと何度か思ったものだ。しかしやはり難
しそうだし実際の応用面がまだまだなので二の足を踏んでいたわけだ。今回、初め
て、小さいながらサーバも確保してRedHutバージョン9.0なるものをイン
ストしてみたわけだ。マニュアルをみながらの悪戦苦闘であったが、それ自体はな
んとかできた。そこからのアプリケーション・ソフトのインストや運営はまだこれ
からの話だが。
別にマイクロソフトを目の敵にするつもりはないが、あらゆる意味で、パソコン
の世界での独占状況は決してよくない。日中韓が協力して、政府行政機関のコンピ
ュータ・ネットワーク化の仕事のためにLinuxを使う共同研究を始めたという
ニュースが数ケ月前にあったがいいことである。
パーソナルユーザたる個人としても、Windowsを使うことが当たり前のよ
うになっている今日だが、このLinuxなるものの存在意義を少し考えてみたら
どうか、みなさんも考えていただきたいと思った次第である。
2004/2/28
Tadashi HAYASE
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