2000年 今週の意見 12月
今週の意見(194):
温暖化ガス削減会議
オランダ、ハーグで開かれていた炭酸ガス排出削減方策をめぐって協議していた
ハーグ会議が、その内容について合意に達しないまま閉幕した。森林吸収など温暖
化ガス吸収について欧州連合と日米それに発展途上国の意見が真っ向から対立した
ままであった。
一番印象的だったのは、アメリカの代表がNGOのメンバーからパイを投げつけられ
たこと、日本の代表が投げつけられてもおかしくないところが日本の代表が川口環境
庁長官で女性だったことで、難を逃れられたのかもしれない。CO2の削減について
全体で2008−2012年までに5%の削減目標があり、日米欧でそれぞれ6,7
8%の削減目標があった。
が、日本は森林でそれを吸収することを具体的な数値目標に取り込むことを主張し
たのについて欧州などがそれを認めず、削減そのものに消極的態度を示すアメリカに
NGOの怒りが発せられたわけだった。
1997年の京都会議でCO2の削減目標が決められたのは大きな前進であった。
その後その具体的な推進案について、先進国、発展途上国間、それに欧州、日米など
の間で意見、進め方について大きな相違が生じているわけである。
このままだと温暖化が進んで地球が大変な状況になることは目に見えている。にも
関わらずこんな基本的な問題をめぐって意見がなかなかまとまらないのは一体どう言
うことだろうかと思うのである。
新聞各紙の社説にもあったが、この問題はもう議論の段階を過ぎているのではない
か。どっちが得だ、損だ、そんな駆け引きばかりやっているうちに日本もアメリカも
ヨーロッパもそして発展途上国の首都が全部海面下に沈んでしまうという事態になる
にちがいない。それぞれの国のリーダの政治的決断が迫られている。
2000/12/2
Tadashi HAYASE
今週の意見(195):
なぜITなのか
IT基本法が成立し、今後5年間で日本は世界一のIT大国を目指すという。そ
の趣旨はいい。が、一体国民の何%がその意味や中身を理解しているだろうか。
これが問題だ。公共投資が大幅に見直され、今度はなんでもIT、ITといい、多
額の国家予算を政府はこれにつぎ込もうともくろんでいるわけだ。
森首相がITのことを、最初イットと言われたそうだが、まさに今必要なのは
"What is IT? " ITとは何か、と国民全体で問うてみることだろう。
同時に、その他のWとHすなわち、その振興のためには一体何時、何処で何をな
ぜ行うのか、またいかに行うのかの具体的中身について政府は国民に示す必要があ
るのではないか。
法案を作ったことは単なる一つのステップにすぎないのだ。
2000/2/9
Tadashi HAYASE
今週の意見(196):
新世紀でやること
今年も後半月になった。今年と言うより、20世紀と言った方がいいのだろう。
しかし、世紀末、世紀末と騒ぐほどにはたいした感慨もないし、新世紀を迎えると
いう興奮もない。例年と同じである。
ただ、さまざまな雑誌などで特集があるように一体20世紀とはどんな年で、21
世紀がどんなものになるのか、一般論として考えておいた方がいいことはそうだろ
う。
21世紀という世紀に果たしてどれだけ生きれるかわからないが、どう生きるか
少し具体的に考えてみよう。まあいろいろ今やっていることの延長線上にあること
は間違いないのだが、なにかこれまでと全く違うこともやってみたい。
さあ、何があるだろうか。自分の毎日の楽しみでやれ、しかも人からそれが評価
されることって一体なんだろうか。
2000/12/16
Tadashi HAYASE
今週の意見(197):
YKKのいいかげん
加藤・山崎氏の造反劇が一段落し、第二次森内閣が発足したものの、森内閣の支
持率は一向に上がらない。宮沢、橋本という二人の大物元総理を入閣させて、人気
が回復するかと思ったがそうは簡単にいかないことがわかって森首相ご本人も、自
民党幹部達もはてなと思っているところだろうか。
一番腹がたったのは森派の会長小泉氏の発言である。「これで支持率も上がるか
と思ったが、どうしたのだろう。」 どうもこうもない。多くの国民はもう自民党
そのものに愛想をつかしているのだ。そのことがわかっていないのだ。
その小泉氏自身、その後加藤氏、山崎氏とも会って、YKKの復活などと宣言し
ている。あの森内閣に不信任をつきつけた二人とである。もし不信任案が通ってい
たらどうなったのか。小泉氏は森派をやめて、加藤氏、山崎氏と政治行動を共に
したのか、それとも袂をわかったのか。どうもその政治的信条のなさ、その政治行
動がよくわからない。
党もあんな造反劇をやった二人を除名にするどころか、形だけ口頭で注意するだ
けで終わってしまった。造反をカンカンに怒った亀井氏は加藤氏は5年後の総裁候
補だ、などと称している始末。一体自民党って党は一体どうなっているのだろうか。
政治家、特に現自民党のそれはほんと不思議な人種である。政治家としての信条
も、原則も何もない。もうただ目先の損得だけで動いている感じである。YKKな
んてほんといいかげん。もうこんな政治家に政治をまかせてはおけない。
2000/12/23
Tadashi HAYASE
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