2003年 今週の意見 8月

今週の意見(331):

インターネットの威力

 昨日のMLメンバーの新田さんから、「驚き・桃の木・ピアノの木」という、メッセ
ージがあった。今年5月の嵐山でのパソコンクラブとMLの合同での研修会で講師と
して話していただいた「私のピアノ練習法」という論文を親戚の方がインターネットで
見たという話を聞いてびっくりされたとのことだった。

 ご本人は、そんなことを誰にも言ったことはないのに、どうして親戚のものが知っ
たのだろうか、ということだった。で、調べてみて、それが私のホームページに紹介
されていたので、YahooやGoogleで、「わたしのピアノ練習法」というタイ
トルで検索するとそれが出てくる、しかも何件かのうちトップに出てくるということ
でびっくりされたわけだ。

 それはいただいたものをお断りして載せたものであることはもちろんだが、改めて
私自身Yahooで検索してみると、新田さんも言われているように、新田さんご自
身のものはもちろん嵐山研修会資料として載せた堀内さんのエキセルの絵画講習や、
関さんのホームページ、渡部さんの右脳絵の描き方などまとめたページが表示されて
いる。「ホームページ講座」などのいうのは他にもネット上には沢山あるので頭の方に
出てこないが、渡部さんの「右脳で描く絵」などもそのタイトルのままで検索するとや
はりトップに出てくる。私自身それを載せながらそういう状況でYahooなどの検
索結果が出てくるとは確かめていなかったことはうかつだが、改めて驚いたしだいで
ある。

 そういえば、この「今週の意見」というタイトルでYahooで検索すると、私のそ
れが頭にずらっと出てっくるというわけで、これは以前から知っていたが、改めてそ
のことも紹介しておきたい。

 ここでこんなことを言うのはただPRしたり、自慢したりしたいわけでない。ホー
ムページに載せるということはそれだけすごいことということだ。世の中で誰がどこ
でそれを見ているか読んでいるかわからない。善意で読んでいただける方、ひよっと
すると悪意で読まれる方だっているかもしれない。

 だからその内容についてはやはりよく中身を吟味し、さまざまな意味で中身に問題
がないことを確認し、それが恥ずかしくないものであることを十分検討した上で出し
ていく必要があること、他の方のものを紹介する場合でも、十二分のその趣旨につい
て許可を取ってやることの必要性を改めて感じたわけである。

 ただこうしてネットの輪が少しづつ広がっていることはうれしいことには違いない。

2003/8/6
Tadashi HAYASE
今週の意見(332):

10%の成果

 昨夜のNHKプロジェクトXは前編後編に分かれ、最後まで興奮して見ていた。中
坊公平氏をリーダーとする豊田商事詐欺事件の総額1200億円に及ぶ被害額回収の
ために戦った弁護士たちの話である。感激した。中坊氏をはじめとして、一緒に戦っ
た弁護士の方々は殆ど無償でこの仕事をやったわけだ。

 悪に対する怒りと、司法の信頼を維持し、回復をはかるという大儀名分があったと
は言え、なかなかできないことである。行政も警察も当初この巨悪に積極的に手をつ
けることはなかった。この巨悪の背後には、金融、ゼネコン、その他大企業がいて、
豊田商事を儲けの種にしていたという実態もあったわけだ。

 被害者は殆どが高齢のお年寄りたちである。その人たちが老後のためにためたなけ
なしのカネを詐欺で巻き上げられたのである。そんな明白な詐欺商法がどうしてまか
り通ったのか。

 弁護士の回収プロジェクトチームはカネの行くへを調べ、ゼネコン、大手企業など
を相手に不当な取引で儲けたカネを返還させる。詐欺行為で得た社員給与の源泉徴収
の税金返還を国に求め、裁判の結果それを勝ち取る。まさに前代見聞の快挙である。

 しかし、結果回収できたのは被害総額のたった10%である。あのすごい戦いの成
果がたった10%であるということを番組の最後に知って、最初の感激が、新たな疑
問と怒りに変わったのだった。これで弁護士プロジェクトチームの努力は報われたの
だろうか。

 被害総額の半分は、役員、従業員たちの給料、報酬に消えたのだ。営業の社員が
なんと月1千万円もの給料を得ているのである。番組ではその話は全然出てこなかっ
たが、どうしてそうした不当な給料、報酬自体の返還を求められなかったのかという
疑問が残った。役員はもちろん社員たちも全部それが詐欺行為であることを知ってい
て、そういう仕事をやっていたのである。どうして一人一人詐欺で告発できなかった
のか。

 そのことはもう少し調べてみようかと思ったのだが、番組でももう少しその辺を
明らかにして欲しかった。ご存知の方がいたら教えていただきたいものである。

2003/8/20
Tadashi HAYASE
今週の意見(333):

戦略的発想のない有権者

 自民党の総裁選挙が近づいている。が、マスコミ報道のごとく、自民党党内は小
泉首相の再選反対にまとまりそうはないのである。最大派閥の橋本派にして分裂状
態、他の中小派閥とて大同小異なのである。あれだけ小泉首相から挑発されている
のにまとまって対立候補一人立てることができない。まことに情けない状況である。
小泉首相はしめしめと思っているに違いないのである。

 一方野党の方はどうか。こちらは民主党と自由党が合併ということで、与野党対
立の構図がかなり明確になり、小泉政権の対抗勢力ができた、と思っていた。が、
次期内閣総理大臣に誰がふさわしいかという世論調査を見ても、菅氏の人気もかっ
てのほどではなく、小泉首相に圧倒的な差がつけられている状況である。この点に
ついても、小泉首相はさらにしめしめと思っているのだろう。

 もうすでに言い尽くされていることだが、なぜ小泉首相かということについては
それが決して積極的な支持ではなく、「他に代わるものがいないから」というのが
主な理由なのである。小泉首相のいう改革があまり進んでいないことに不満を持ち
ながら、しかし与野党を含めて、それに代わってよりよい政治ができるものがいな
いからしかたがない、ということなのである。

 実際身の回りの多くの人たちの意見を聞いても同じような答えが返ってくる。私
はそれを聞いてまことに情けなくなる。日本の有権者ってほんとものの考え方、発
想が消極的、保守的なのだと思う。今の日本社会、政治経済その他あらゆる面での
停滞状況を破っていくためにどうしたらいいか、もっと戦略的な発想が必要だと考
えるわけだ。

 すなわち、仮に少々の不満があっても、頼りなさはあっても、まずは政治に変化
を起こすためには、政権交代、すなわち自民党に代わる野党に一度政権を担当させ
るべきだという戦略的発想がどうしてできないのか、ということである。

 民主党・自由党の合併なんて野合に過ぎない、などというが、自民党のあの派閥
次元の争いは一体なんなのだろうと思う。小泉首相のさまざまな挑発に反発しなが
ら、有力対立候補一人すら出てこないあの情けなさ。

 民主党、自由党の合併はそういう意味では私は自民党内部抗争より政治をよりよ
いものにするためにはより優れた戦略、まともな戦略的アプローチだと考える。が
日本の有権者はそのことの意味を理解していない。そういうアプローチを評価しな
いマスコミも悪いが、一番ダメなのは有権者の考え方だと思うのである。

 かくして日本の政治は一向に相変わらず一向によくなりそうにないのである。

2003/8/30
Tadashi HAYASE
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